先月から
行方不明になっている
東京・
目黒区の
24歳の
女性の
遺体を
遺棄したとして、
元交際相手の
男が
逮捕された
事件で、
男が
調べ
に対し、「
請求した
金の
話でけんかになり
殺害した」などと
供述していることがわかり、
警視庁は、
2人の
間に
金銭トラブルがあったとみて
調べています。この
事件で、
警視庁は、
行方不明になっている
目黒区大橋の
会社員、
中元志織さん(
24)の
遺体を
先月中旬、
埼玉県や
千葉県の
川などに
遺棄したとして、
元交際相手で、
住所不定、
無職の
佐賀慶太郎容疑者(
50)を
死体遺棄の
疑いで
逮捕し、
26日午後、
検察庁に
送りました。
これまでの調べで、佐賀容疑者は、先月16日の夜、女装して中元さんのマンションの部屋の前で待ち伏せし、帰宅した中元さんに声をかけて部屋に入ったと見られていますが、その後の調べに対し「請求した金について話をしているうちにけんかになり、部屋にあった果物ナイフで刺した」などと供述していることが警視庁への取材でわかりました。
佐賀容疑者は、ことし8月、貸した金だとして200万円を請求する文書を中元さんに送りつけ、弁護士と相談した中元さんは、「借金ではない」と回答していたということです。
警視庁は、2人の間に金銭トラブルがあったとみて、詳しいいきさつを調べるとともに、佐賀容疑者の供述に基づいて26日から千葉県野田市の利根川などで遺体の捜索を進めています。
被害者の中元志織さんの家族は26日、警察を通じてコメントを出し、「私たち家族は突然の出来事に遭い、いま深い悲しみの中におります」などとつづっています。
事件前後の佐藤容疑者の行動は
警視庁は、佐賀慶太郎容疑者が先月17日ごろから20日ごろの間に、元交際相手の中元志織さんの遺体を遺棄したとみています。
この前後の行動が警視庁などへの取材で明らかになってきました。
付近の防犯カメラの映像を解析するなどしたところ、佐賀容疑者は先月16日の夜、目黒区の中元さんが暮らすマンションを訪れてました。
その際、カツラをかぶるなど女装し中元さんの部屋がある10階で待ち伏せしていたということです。そして午後11時ごろ、中元さんがマンションに帰宅、佐賀容疑者が声をかけ一緒に部屋に入ったと見られています。
佐賀容疑者は、警視庁の調べに対して「話をしていてそのうちにけんかになった。脅そうと思って粘着テープで一時的に手足を縛った。その後、中元さんを部屋にあった果物ナイフで殺害した」と供述しているということです。
佐賀容疑者は、翌17日の午前中にマンション近くのディスカウントストアを訪れ出刃包丁を購入、また、18日の夕方には同じ店を再び訪れバッグを購入していました。
さらにこの日から21日にかけてレンタカーを借りていたということです。
佐賀容疑者は「遺体は切断した。店で購入したバッグで遺体を運び出し、レンタカーで川などに遺棄した」と供述しているということで、警視庁は遺体をバッグに詰めてレンタカーで運び埼玉県内の荒川や千葉県内の利根川などに遺棄したと見て調べています。