南スーダンで
国連の
PKO活動に
参加している
陸上自衛隊の
部隊は、ことし
7月に
武力衝突が
起きて
以降、
中断していた
宿営地の
外での
活動を、
安全が
確認できたとして、およそ
3か月ぶりに
再開しました。
陸上自衛隊の
部隊が
PKO活動のため
派遣されている
南スーダンの
首都・ジュバでは、ことし
7月、
政府軍と
反政府勢力による
武力衝突が
起き、
防衛省によりますと、
兵士200数十人や
民間人が
死亡しました。
これを受け、自衛隊の部隊は、宿営地の中で避難してきた住民用のテントの設営などにあたってきましたが、このほど現地の国連司令部から道路整備用の砂利を宿営地まで運ぶ活動を依頼されたということです。このため、宿営地の北、20キロほどにある採石場の周辺や途中の経路の状況を調べた結果、防衛省は安全が確認できたとして、26日、およそ3か月ぶりに宿営地の外での活動を再開しました。
これについて、自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長は27日の記者会見で、「現地の情報を総合的に判断した。引き続き、情勢を注視し、安全確保に万全を期したい」と述べました。
南スーダンでのPKO活動をめぐっては、政府が、来月から交代で派遣される部隊に対し、駆け付け警護など安全保障関連法に基づく新たな任務の付与を検討しています。
新たな任務 陸上幕僚長「相応レベルに達した」
来月から南スーダンに派遣される予定で、安全保障関連法に基づく新たな任務を想定して訓練を続けている部隊について、陸上自衛隊トップの岡部俊哉陸上幕僚長は27日の記者会見で、「部隊を視察し、新たな任務に必要な習熟度は相応のレベルに達していると認識しているが、今後、さらに専門的な見地からこれまでの訓練結果を分析し、評価していきたい」と述べました。また、新たな任務に伴う部隊のリスクについては、「リスクはそのときの状況によるものだが、しっかりと訓練をして部隊のレベルを上げていくことがリスクを下げることになる」と述べました。