神奈川県にある
厚木基地の
周辺の
住民が
騒音の
被害を
訴えた
裁判で、
最高裁判所で
弁論が
開かれ、
住民が
自衛隊機の
飛行を
差し止めるよう
求めたの
に対して、
国は
差し止めを
認めた
2審の
判決を
取り消すべきだと
主張しました。
神奈川県にある
厚木基地の
周辺の
住民は、アメリカ
軍機と
自衛隊機の
騒音被害を
訴えて
裁判を
起こし、
2審の
東京高等裁判所は、ことしの
年末までの
間、
夜から
早朝にかけての
自衛隊機の
飛行差し止めと、
将来の
被害も
含めた
94億円の
賠償を
国に
命じ、
双方が
上告しています。
31日に最高裁判所で開かれた弁論で、母親も過去の訴訟に参加していた山口繁美さん(69)は「いつまで『爆音を無くせ』と訴えなければならないのか。差し止めを認めて裁判を終わらせてほしい」と訴えました。
一方、国は「防衛戦略上、大臣には自衛隊機の運航の判断に広い裁量が与えられている」として、2審の判決を取り消すべきだと主張しました。
最高裁の弁論は、2審の判断を変更する際に必要な手続きで、自衛隊機の飛行についての判断が見直される可能性があります。
また賠償の額についても、国の上告が受理されたため判断が見直される可能性があります。
一方、アメリカ軍機の飛行については、差し止めを認めなかった判断が維持される見通しです。
判決は12月8日に言い渡されます。