大阪・
堺市の
4歳の
男の子の
行方がわからなくなり、
両親が
児童手当を
不正に
受け取ったとして
逮捕された
事件で、
警察は、
父親が
男の子の
遺体を
奈良県の
山に
遺棄したと
供述したことから、
4日朝から
現場周辺で
捜索を
続けています。
行方がわからなくなっているのは、
大阪・
堺市の
梶本樹李ちゃん(
4)です。
警察は、養育の実態がないのに児童手当およそ36万円を不正に受け取ったとして、父親の梶本卓容疑者(35)と母親の千穂容疑者(32)を詐欺の疑いで逮捕するとともに、樹李ちゃんの行方についても事情を知っていると見て捜査を進めていました。
警察によりますと、2人は詐欺の容疑を否認し、父親の卓容疑者は、樹李ちゃんについて当初、「階段から落ちて死亡し、海に遺棄した」などと供述していましたが、その後の調べに対し「ことし5月下旬、遺体を大阪と奈良の境にある山の峠で道路脇から投げ落とした」などと供述したということです。
これを受けて、警察は4日午前9時ごろから奈良県御所市の水越峠の周辺をおよそ30人態勢で捜索しています。現場は国道から入った細い道の脇にある、ふだんはほとんど人が通らない場所で、これまでのところ手がかりになるようなものは見つかっていないということです。
警察は引き続き捜索を続けるとともに、樹李ちゃんの行方がわからなくなるまでのいきさつを調べることにしています。