トランプ勝利しょうり 在日ざいにちまいぐんへの影響えいきょう

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Nov 9, 2016 22:11
Furigana
Japanese newspaper
アメリカ大統領だいとうりょう選挙せんきょ勝利しょうりしたトランプが、在日ざいにちアメリカぐん駐留ちゅうりゅう経費けいひ日本にっぽん全額ぜんがく負担ふたんしなければ、ぐん撤退てったいもいとわないという発言はつげんをしていることについて、日本にっぽん専門せんもんは「選挙せんきょちゅう発言はつげんしたことが、なに議論ぎろんもされないまま、実行じっこうされることはありえないとおもう」とべました。アメリカ大統領だいとうりょう選挙せんきょ勝利しょうりしたトランプは、在日ざいにちアメリカぐん駐留ちゅうりゅう経費けいひ日本にっぽん全額ぜんがく負担ふたんしなければ、ぐん撤退てったいもいとわないという発言はつげんをしています。

これについて、陸上りくじょう自衛隊じえいたい研究けんきゅう本部ほんぶちょうや、防衛ぼうえいだい学校がっこう教授きょうじゅつとめた国際こくさい大学だいがくふく学長がくちょう山口やまぐちのぼるもとりくすすむは「トランプ選挙せんきょ期間きかんちゅうにいろいろなことをっているが具体ぐたいてきなことはほとんどない。かりにアメリカぐん日本にっぽんから撤退てったいするとなると軍事ぐんじ戦略せんりゃくじょうおおきなちから変化へんかになる。かつてカーター大統領だいとうりょう韓国かんこくからの撤退てったい示唆しさし、議論ぎろん結果けっか現実げんじつてきではないとなったが、トランプ選挙せんきょちゅう発言はつげんしたことが、なに議論ぎろんもされないまま、実行じっこうされることはありえないとおもう」とべました。

そのうえで、今後こんご見通みとおしについて、「アメリカの国防こくぼう政策せいさく政権せいけん交代こうたいにかかわらず、ずしりと安定あんていしていて、あまりぶれたことがない。在日ざいにちアメリカぐん基地きち非常ひじょう重要じゅうよう役割やくわりたしてきたし、これからもたしていくべきだとの結論けつろん論理ろんりてきには行き着いきつくはずだが、そのてん基礎きそから議論ぎろんするうえではいい機会きかいかもしれない」とはなしています。

また、基地きち負担ふたん問題もんだいについて、山口やまぐちさんは「アメリカに施設しせつ区域くいき提供ていきょうしているということはおおきなことで、それによってアメリカは日本にっぽん駐留ちゅうりゅうしていられる。沖縄おきなわ基地きち問題もんだい議論ぎろん対象たいしょうになることはわるいことではなく、沖縄おきなわけんがい本土ほんどひとたちが沖縄おきなわ現状げんじょうはらそこから共有きょうゆうできるか、気持きもちをかちうための議論ぎろん必要ひつようだ」とはなしていました。

おもいやり予算よさんいちきゅうぜろおくえん計上けいじょう

在日ざいにちアメリカぐんにちべい安全あんぜん保障ほしょう条約じょうやくもとづいて、日本にっぽんへの駐留ちゅうりゅうみとめられています。

条約じょうやくだいじょう日本にっぽん武力ぶりょく攻撃こうげきけた場合ばあい、アメリカが防衛ぼうえいする義務ぎむさだめる一方いっぽうで、だいろくじょう日本にっぽん安全あんぜん極東きょくとう国際こくさい平和へいわ維持いじのため、日本にっぽん国内こくない施設しせつ区域くいき使用しようすることをみとめています。

日本にっぽん国内こくないにはアメリカの陸海空りくかいくうぐん海兵かいへいたいかくぐん施設しせつかれ、そのかず専用せんよう施設しせつだけでも、わせてななはちあり、その合計ごうけい面積めんせき東京ドームとうきょうど-む、およそろくぜろぜろに当にあたるさんまんヘクタールあまりにのぼります。

このうち、神奈川かながわけん横須賀よこすかはアメリカ海軍かいぐんだいなな艦隊かんたい母港ぼこうとし、沖縄おきなわ本島ほんとう中部ちゅうぶには空軍くうぐん基地きちとして極東きょくとう最大さいだいとなる嘉手納かでな基地きちかれ、アメリカぐんのアジア・太平洋たいへいよう地域ちいき重要じゅうよう拠点きょてんとなっています。

また、日本にっぽん政府せいふにちべい安保あんぽ体制たいせい円滑えんかつ運用うんようするためとして、よんぜろねんちかまえからいわゆる「おもいやり予算よさん」としてアメリカぐん日本にっぽん駐留ちゅうりゅうするための経費けいひ一部いちぶ負担ふたんしています。

具体ぐたいてきには、基地きちない施設しせつ整備せいびや、基地きちはたら従業じゅうぎょういん給与きゅうよ、それに光熱こうねつ負担ふたんなどで、今年度こんねんど予算よさんではわせていちきゅうぜろおくえん計上けいじょうされています。

在日ざいにちアメリカぐん基地きちをめぐっては、アジアを重視じゅうしするアメリカのリバランス政策せいさく中核ちゅうかくとされ、中国ちゅうごく軍事ぐんじりょく強化きょうか北朝鮮きたちょうせんによる核兵器かくへいき弾道だんどうミサイルの開発かいはつなどをけて、アメリカぐん自衛隊じえいたい連携れんけいふかまっています。

一方いっぽう沖縄おきなわには在日ざいにちアメリカぐん専用せんよう施設しせつななよん%が集中しゅうちゅうしていて、地元じもと基地きち負担ふたんを、どのように軽減けいげんしていくかがおおきな課題かだいになりつづけています。

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