東京・
立川市の
病院の
敷地内で
12日、
83歳の
女性が
運転する
車が、
30代の
男女2人をはねて
死亡させた
事故で、
車は
駐車場を
出たあと
車道を
突っ切るように
直進し、
歩道に
乗り上げて
事故を
起こしたと
見られることが、
警視庁への
取材でわかりました。
警視庁は
何らかの
運転ミスが
原因と
見て、
当時の
詳しい
状況を
調べています。
事故が
起きたのは、
東京・
立川市にある
国立病院機構災害医療センターの
敷地内で、
12日の
午後3時ごろ、
入院中の
夫の
見舞いに
来ていた
83歳の
女性が
運転する
車が
歩道を
歩いていた
男女2人をはねました。
この事故で、はねられた八王子市の会社役員安和竜洋さん(39)と、知り合いで小平市のパート従業員、市川妙子さん(35)の2人が死亡しました。運転していた女性も頭を打ってけがをし、入院しました。
これまでの警視庁の調べによりますと、車は駐車場から出る際に、料金所のバーに接触したあと、車道を突っ切るように直進し、20メートル余り離れた歩道に乗り上げ、2人をはねたと見られています。
また、事故のあと、運転していた女性は「ブレーキをかけたが止まらなかった」と警察官に話したということですが、これまでのところ、ブレーキをかけた痕は見つかっていないということで、警視庁は、何らかの運転ミスが原因と見て、当時の詳しい状況を調べています。
遺族「突然のことで悔しい」
死亡した安和竜洋さんの義理の父親(66)は、NHKの取材に対し、「どこかに行くと、必ず土産を買ってきてくれる優しくて思いやりのある息子でした。突然のことで悔しくて、涙が止まりません」と話していました。
近所の女性「ほとんど寝ないで看病と聞いた」
事故を起こした車を運転していた女性の自宅近くに住む72歳の女性は「ことしの8月ごろから入院したご主人のお見舞いに、毎日のように車で病院に行っていたようで、ここ数日はご主人の容体が悪化したため、ほとんど寝ないで看病をしていたと聞いています。ふだんはとてもしっかりしていて、年を感じさせない方なので、寝不足と心労が重なったのではないかと思います」と話していました。