長野県小諸市にあった
簡易郵便局の
元局長が、
顧客にうその
話をもちかけて
現金を
だまし取ったとして
逮捕された
事件で、ほかにも
複数の
顧客から
金を
だまし取り、その
一部を
借金の
返済に
充てていた
疑いがあることが、
警察への
取材でわかりました。この
事件は
長野県小諸市にあった
諸簡易郵便局の
元局長、
南澤まち子容疑者(
67)が、おととしから
去年にかけて、
顧客の
60代の
男性に「
高い
利率の
商品がある」とうその
話をもちかけて
810万円を
だまし取ったとして、
17日に
詐欺の
疑いで
逮捕されたものです。
その後の調べで、元局長はほかにも複数の顧客から金をだまし取り、その一部を借金の返済に充てていた疑いがあることが、警察への取材でわかりました。
元局長は、顧客の高齢者などおよそ180人に対し、うその投資話などを持ちかけ、合わせて8億9000万円をだまし取っていたと見られることが、日本郵便の調査で明らかになっています。
警察は、元局長が借金返済のために不正な取り引きを始め、その後、うそが発覚するのをおそれて、顧客からだまし取った金を別の顧客への返済や利子の支払いなどに充てる、いわゆる自転車操業を繰り返していたと見て調べています。
被害女性「郵便局ならと信頼していた」
この事件で、700万円余りをだまし取られたという70代の女性は「郵便局なら安心だと信頼していました。自分が働いて蓄えた大切なお金で、夫婦の老後の支えとなるはずでした。だまされたとわかり、目の前が真っ暗になりました。悔しくてたまらないです」と話しています。
この女性は、その後、このうち300万円余りを和解金として日本郵便から補償してもらったということです。