松江市にある
中国電力島根原子力発電所で
重大事故が
起きたことを
想定し、
原発から
30キロ
圏内にある
6つの
自治体のすべての
住民や
観光客に、
携帯電話などの
緊急速報メールで
避難指示を
伝える
訓練が
行われました。
訓練は
島根県と
鳥取県が
携帯電話の
会社と
協力して
行いました。
19日は
午前8時ごろに、
原発から
30キロ
圏内にある
島根県の
松江市、
出雲市、それに
鳥取県の
米子市など、
6つの
市にいるすべての
住民や
観光客の
携帯電話とスマートフォンに、
避難を
呼びかける
訓練用の
緊急速報メールが
警告音とともに
配信されました。
出雲市遙堪地区では、住民10人余りが次々と近くの集会所に集まり、用意されたバスに乗って避難しました。
一方、松江市の観光地の松江城周辺では、訓練のことを知らない観光客が驚いた様子でメールを見ていました。また、外国人旅行者の中にはメールが届かなかった人も多くいて、台湾からのツアー客の58歳の女性は「事故が起きたらどのように情報を得ればよいのか、不安です」と話していました。
全国で唯一、県庁所在地に原発が立地し、30キロ圏内に観光地が集まる島根県では、原発事故の際、外国人を含む観光客をいかに安全に避難させるかも大きな課題となっています。島根県では原発事故など広範囲に避難を呼びかけるときには、緊急速報メールが有効だとしていて、すべての人にメールが届くよう今後、訓練の結果を検証することにしています。