埼玉県東松山市の
河川敷で
16歳の
少年が
遺体で
見つかった
事件で、
学校の
対応などを
検証する
東松山市の
委員会は、
21日、
中間報告を
発表し、
犯行に
関わったとされる
少年らに
成績や
生活面で
大きな
変化が
見られたのに、
学校の
働きかけが
不十分だったなどと
指摘しました。ことし
8月、
東松山市の
河川敷で、
井上翼さん(
16)が
遺体で
見つかった
事件では、
14歳から
17歳までの
少年5人が
逮捕され、このうち
2人が
傷害致死の
罪で
起訴されたほか、
中学生3人が
少年院に
送られることになりました。
この事件を受けて、東松山市は学校の対応などを検証する委員会を設け、21日、中間報告を発表しました。それによりますと、少年らは小学校や中学校で、成績が急に下がったり、教員に暴言を吐いたりするなど大きな変化が見られたにもかかわらず学校の働きかけが不十分だったと指摘しました。具体的には少年らの変化を地域の民生委員などと共有したうえで、子どもや保護者と関わりを持つ必要があったとしています。
東松山市は来年2月をめどに最終報告をまとめる方針で、中村幸一教育長は会見で、「子どもたちが家庭や学校、地域に居場所を感じることが重要で、今後、子どもたちの変化に向き合っていける方策を考えたい」と述べました。