宅配便大手「
佐川急便」の
東京営業所の
運転手が
集配中の
駐車違反で
検挙された
際に、
知り合いに
頼んで
身代わり
出頭させていたとして、
東京営業所の
係長ら
6人が
逮捕されました。
警視庁の
調べ
に対し、「
運転手の
勤務がまわらなくなるので
身代わり
出頭を
提案した」などといずれも
容疑を
認めているということです。
逮捕されたのは、
宅配便大手「
佐川急便」の
東京営業所の
係長の
佐藤謙二容疑者(
35)や
同じく
係長の
高橋竜一容疑者(
41)ら
6人で、
警視庁の
調べによりますと、
東京営業所の
運転手が
集配中の
駐車違反で
検挙された
際に、
知り合いに
頼んで
身代わり
出頭させていたとして、
犯人隠避
教唆などの
疑いが
持たれています。
逮捕された2人の係長は、部下の運転手から駐車違反をしたと報告を受けると「身代わりという方法もあるよ」などと提案したうえで、社員やOBに出頭する人物を探す依頼を繰り返していたということです。
また、東京営業所では、おととし以降に社員の運転手が検挙された駐車違反の7割で身代わり出頭が行われていたと見られ、警視庁は、このほかの社員の間でも身代わり出頭が常態化していたと見ています。
警視庁の調べに対して、逮捕された6人はいずれも容疑を認め、このうち2人の係長は「運転手の勤務がまわらなくなるので、身代わり出頭を提案した」などと供述しているということです。
国土交通省 緊急立ち入り監査
この事件を受け、国土交通省は貨物自動車運送事業法に違反していた疑いがあるとして22日午後、緊急の立ち入り監査を行いました。
監査が行われたのは東京・江東区にある佐川急便の東京営業所で、22日午後1時すぎに国土交通省関東運輸局と東京運輸支局の担当者5人が立ち入りました。
国土交通省は貨物自動車運送事業法に違反していた疑いがあるとして運行管理者から話を聞くなどして運転手の指導監督が適切に行われていたかどうか詳しい実態を調べることにしています。