福島県沖を
震源とする
22日の
地震で
津波が
観測された
宮城県の
沿岸部では、のりの
養殖いかだの
被害状況の
調査や、
転覆した
小型の
船の
引き揚げ
作業が
行われました。
22日の
津波で、
宮城県の
沿岸部では、
東松島市や
塩釜市の
沖合に
設置された、のりやかきの
養殖いかだが、
互いにぶつかって
絡まっているのが
陸上から
確認され、
東松島市では
23日朝、
地元の
漁業者が
船を
出して
被害状況の
調査に
向かいました。
その結果、東松島市里浜漁港の700台余りあるのりの養殖いかだのうち、4割ほどが重なったり絡まったりしていたということです。漁港では、24日以降、いかだを引き揚げて被害状況の確認を進める予定で、宮城県漁業組合宮戸西部支所でのり部会の組合長を務める設楽善則さんは「ようやく震災の被害から立ち直ってきたところで、ことしは育ちもよかった分、残念です」と話していました。
一方、東松島市の大浜漁港では津波で転覆した小型の船を重機を使って引き揚げたり、ロープが切れたいかりを回収したりする作業が行われました。
海上保安庁によりますと、宮城県内では、東松島市や七ヶ浜町などの漁港でこれまでに19隻の小型の船舶が転覆しているのが確認されています。被害を受けた小野幸男さんは「震災、そして、ことしは台風10号に続いての被害なので悲しい。自然災害には勝てないと感じています」と話していました。