東京・
中野区のアパートで、
24歳の
中国人留学生が
刃物で
刺されて
殺害された
事件で、
警視庁は、
留学生が
同居していた
女性の
元交際相手で、
中国人の
25歳の
男を
殺人の
疑いで
逮捕しました。
男は
黙秘しているということです。
逮捕されたのは、
東京・
板橋区に
住む
中国人留学生、
陳世峰容疑者(
25)です。
この事件は、今月3日、東京・中野区のアパートの廊下で、このアパートに住んでいて、都内の私立の大学院に通う中国人留学生、江歌さん(24)が血を流して倒れているのが見つかり、まもなく死亡したものです。
警視庁は、江さんの首に刃物で刺された痕があったことなどから、殺人事件として捜査した結果、現場付近の防犯カメラの映像などから、陳容疑者が事件に関わったとして、殺人の疑いで逮捕しました。これまでの調べで、陳容疑者は、江さんと同居していた20代の中国人女性の元交際相手で、事件の前にこの女性を脅したとして、逮捕・起訴されていたということです。
陳容疑者は女性と別れたあと、トラブルになっていて、事件の数時間前にはアパートに押しかけて江さんと口論になり、夜になって、再び、アパートを訪れたということです。
警視庁は、江さんが2人のトラブルに巻き込まれた可能性があると見て、詳しいいきさつを調べています。警視庁によりますと、調べに対し、陳容疑者は黙秘しているということです。
「江さんは姉のような人」
殺害された江歌さんと同じ大学院の研究科で学んでいる26歳の中国人の女性は「江さんは明るくしっかりしていて優しい人でした」と振り返りました。
江さんは、地域の課題や外交問題について政策的視点から学ぶ研究科に所属し、授業ではいつも討論の中心にいたということで、「熱心で、『何かあったら言ってね』といつも言ってくれて、私より年下なのに姉のような人でした」と話していました。