横田めぐみさんら
拉致被害者の
家族が、
北朝鮮の
人権状況の
調査を
担当している
国連の
代表者と
面会し、
被害の
実情を
伝えるとともに、
肉親の
早期帰国への
協力を
求めました。ことし
8月に
新しく
就任した、
北朝鮮の
人権状況の
調査を
担当する
国連のキンタナ
特別報告者は、
来年3月の
人権理事会での
報告に
向けた
情報収集のため
日本を
訪れています。
24日夜、内閣府で、拉致被害者の家族と初めて面会したキンタナ氏は「皆さんの苦しい思いがいい結果につながるよう全力で取り組んでいきたい」と述べました。これに対し、家族を代表して横田めぐみさんの弟の哲也さんが「拉致問題はいまだに解決していません。被害者全員を取り戻すとともに、人権問題が改善し北朝鮮の市民も豊かになれるよう力をお借りしたい」と話しました。
面会の中で家族は、高齢となり1日の猶予もない実情を伝えるとともに、肉親の早期帰国につながる協力を求めたということで、キンタナ氏は被害者の帰国に向け力を尽くしていく考えを示したということです。
拉致をはじめとする北朝鮮の人権侵害問題をめぐっては、今月、国連の委員会で、改善を求める決議が大多数の加盟国の支持を得て採択されています。面会後、横田哲也さんは「国連の中でも責任ある立場の方と面会できた意味は大きく、拉致問題が前進することを期待したい」と話しました。