今月22日に
福島県沖で
発生した
地震による
津波は、
気象庁の
観測では
最高で
1メートル
40センチでしたが、
宮城県東松島市の
漁港では
2メートル
以上の
高さにまでさかのぼったと
見られることがわかりました。
専門家は「
津波は、
局所的に
高くなることがあり、
早めに
避難することが
大切だ」としています。
宮城県漁業協同組合宮戸支所によりますと、
東松島市の
大浜漁港では、
今月22日、
福島県沖でマグニチュード
7.
4の
地震が
発生したあとの
午前8時ごろに
津波が
押し寄せ、
岸壁を
乗り越えて
周辺の
道路にまで
広がったということです。
漁船6隻が
転覆する
被害が
出ましたが、
港や
周辺にいた
人たちは、
高台に
避難するなどして
無事でした。
当時、漁協の職員が撮影した写真には、岸壁からおよそ60メートル陸側に入った坂の路面が、本来の海面から2メートル以上の高さまでぬれている様子が捉えられています。これについて東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授は、「津波のあとであることは間違いない」としています。
さらに、今回、気象庁が観測した最も高い津波の高さは、仙台港での1メートル40センチでしたが、今村教授らのグループがコンピューターでシミュレーションした結果、大浜漁港の西およそ10キロの塩釜市では高さ2メートル50センチに達したということです。今村教授は、「津波は、局所的に高くなることがある。住民は、気象庁の予想の高さ以上の津波が来ることを念頭に早めに避難することが大切だ」と話しています。
また、宮城県漁協宮戸支所の佐々木孝支所長は、「人の背丈を超えるような津波が来ていたことがわかってとても驚いた」と話していました。