世界30か国の
高校生が
参加して、
津波の
防災について
意見を
交わす
世界津波サミットが、
25日に
高知県黒潮町で
開幕しました。
世界津波サミットは、
国連が
11月5日を「
世界津波の
日」と
定めたことを
受けて、
地域の
防災を
担う
若いリーダーを
育てようと
初めて
開かれました。
会場になったのは、南海トラフの巨大地震で、国内最大の高さ34メートルの津波が想定されている高知県黒潮町で、開会式には、東日本大震災の被災地や、インドネシアやチリなどの津波の被害を経験した国から、合わせて30か国の高校生およそ360人が集まりました。
はじめに、議長を務める、地元、黒潮町の高校生が英語で開会を宣言したあと、東日本大震災で被災した福島県出身の大学生が復興をテーマに講演し、「地域を再生するには若い世代のリーダーシップが必要になる」と訴えました。
26日は各国の高校生がグループに分かれて、災害から身を守るためにできることなどを話し合い、防災意識を高める重要性などを訴える「黒潮宣言」を採択する予定です。
南米チリから来た女子高校生は「チリでは6年前、津波で大きな被害を受けたあと、国を挙げて対策が進められているが、不十分なところもある。各国の対策を学びたい」と話していました。