世界30か国の
高校生が
参加して
高知県で
開かれている「
世界津波サミット」は
26日、
津波への
防災意識を
高める
重要性を
訴える「
宣言」の
採択に
向けて
意見が
交わされています。「
世界津波サミット」は、
国連が
11月5日を「
世界津波の
日」と
定めたことを
受けて、
地域の
防災を
担う
若いリーダーを
育てようと
初めて
開かれています。
会場の高知県黒潮町には、東日本大震災の被災地のほか、インドネシアやチリといった被害を経験した国など世界30か国から高校生が参加し、最終日の26日は、12のグループに分かれて津波防災について意見を交わしています。
午前中は、各校の取り組みが発表され、高知県の須崎高校がお年寄り専用の避難地図を作る活動を紹介したほか、仙台市の仙台第一高校は、津波で運ばれた堆積物から過去の被害を調べていることを報告しました。
また、南海トラフ巨大地震で国内最大の34メートルの津波が想定されている黒潮町内の視察も行われ、生徒たちは津波避難タワーや江戸時代の安政南海地震の津波被害を伝える石碑を見学していました。
中国からの男子高校生は「さまざまな国の取り組みを聞けたのでよかった。家族や友人に聞いたことを伝えたい」と話していました。
「世界津波サミット」は26日午後、総会が開かれ、各グループの議論をもとに、津波への防災意識を高める重要性を世界に訴える「黒潮宣言」を採択する見込みです。