「氷の水族館」と名付けられ、1周250メートルのスケートリンクの氷の中にサンマやイトヨリなど25種類の魚およそ5000匹を埋め込み、「前代未聞のアトラクション」などとPRしていました。
これに対し、26日から「命を粗末にしている」とか、「魚がかわいそう」、それに、「悪趣味だ」などとする批判が公式フェイスブックなどに相次ぎ、検討した結果27日から営業を中止しました。
担当者によりますと、魚は死んだ状態で仕入れていたということで、今後、およそ1か月間スケートリンクを閉鎖し、氷を溶かして取り出したあと、供養して肥料などに再利用することも検討するとしています。
スペースワールドの竹田敏美総支配人は「いろいろな魚を勉強する機会にしてほしいと企画した。寄せられた意見を重く受け止めたい」と話していました。
テーマパークに来ていた30代の女性は「魚は、もともとは生きていたので、その上で子どもたちを遊ばせるのはどうかなと思います」と話していました。
また、40代の男性は「生きたまま入れられたわけではないので、それほど騒ぐ話でもないのではと感じています」と話していました。
ネットで批判の声相次ぐ
スペースワールドの公式フェイスブックには、26日から企画への批判的な声が数多く寄せられていました。
「悪趣味過ぎます」とか、「命の軽視と冒とくでしかないです」などという厳しい批判のほか、「子どもたちにどんな思い出を残したいのですか?」、「子どもも『お魚さんがかわいそう』と悲しんでいました」などと、訪れた子どもへの影響を心配する声もありました。
また、「楽しかった思い出の場所なのに」とか、「この企画のせいでスペースワールドのイメージが悪くなってしまうのが怖いです」などと、多くの人が訪れる地元のテーマパークのイメージダウンを懸念する声も寄せられていました。