JR博多駅前の
道路が
大規模に
陥没した
事故で、
原因の
究明に
当たる
専門家委員会の
初会合が
開かれ、
現場の
地質を
改めて
調べるなどして、
年度内にも
再発防止策を
盛り込んだ
中間報告を
取りまとめることになりました。
今月8日、
JR博多駅前で
道路が
大規模に
陥没した
事故を
受け、
国土交通省は
福岡市の
要請に
基づき、
所管する
土木研究所に
専門家委員会を
設置し、
事故原因の
究明に
当たることにしています。
委員会には、トンネル工事のほか地盤や地質を専門にする大学教授など12人が参加し、29日はまず陥没が起きた現場を視察して、施工業者から事故の状況などを聞き取りました。
続いて委員会の初会合が開かれ、市の担当者などが、現場の地質の構造や事故原因とされる地下鉄のトンネル工事の進め方について報告しました。
初会合では、現場でボーリングを行って地質の状況を改めて調査し、年度内に再発防止策を盛り込んだ中間報告の取りまとめを目指すことになりました。
委員長を務める首都大学東京の西村和夫副学長は、会合のあとの記者会見で、「1つの原因でこれほどの陥没が起きたとは考えにくく、複合的な要因が重なって起きたと見ている」と述べました。
また、会見に同席した福岡市交通局の担当者は、埋め戻したあと、再び路面が最大で7センチ沈下したことから、近く、特殊な薬剤を地盤に注入し、陥没で緩んだ地層を固める作業を進める方針を示しました。