北海道北見市のスーパーの駐車場で78歳の男性が車をバックさせていたところ、近くに立っていた妻にぶつかったあと、周りに止めてあった車にも次々と衝突しました。この事故で、男性の妻が腰の痛みを訴えて病院に運ばれたほか、合わせて6台の車が破損しました。警察によりますと、男性は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と話しているということです。
相次ぐ高齢者の事故
(11日)
北海道北見市のスーパーの駐車場で78歳の男性が車をバックさせていたところ、近くに立っていた妻にぶつかったあと、周りに止めてあった車にも次々と衝突しました。この事故で、男性の妻が腰の痛みを訴えて病院に運ばれたほか、合わせて6台の車が破損しました。警察によりますと、男性は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と話しているということです。
(13日)
福井県越前市の国道の交差点で、右折しようとした軽トラックと対向車線を直進してきた乗用車が衝突し、軽トラックに乗っていた80代の夫婦が死亡しました。現場は信号機がある見通しのいい交差点で、警察が事故の原因を調べています。
(14日)
盛岡市の国道で、軽乗用車がセンターラインをはみ出して対向車線を走っていたトラックと正面衝突しました。この事故で、軽乗用車を運転していた82歳の男性が死亡しました。
(15日)
徳島県松茂町の中央分離帯がある国道で、軽トラックが対向車線を逆走し、乗用車と正面衝突しました。軽トラックを運転していた82歳の男性が死亡し、警察が逆走の経緯などを調べています。
(15日)
兵庫県西宮市で、飲食店の駐車場を出た乗用車が、車道や歩道を突っ切って、向かいにあるスーパーの敷地内で別の車にぶつかったあと、車止めの柵に乗り上げて止まりました。運転していた87歳の男性は「アクセルを強く踏みすぎ、ブレーキをかけようとしたが間に合わなかった」と話しているということです。
警察庁も対策強化へ
(15日)
警察庁によりますと、アクセルとブレーキの踏み間違いが原因と見られる死亡事故はことしに入って先月までに全国で45件起き、このうちおよそ84%が65歳以上のドライバーによる事故だったことがわかりました。警察庁は、反射神経が鈍るなど高齢者特有の身体能力の低下が背景にあると見ていて、高齢ドライバーを対象にした講習を開いたり、運転に不安を感じる高齢者には警察の相談窓口の活用を呼びかけたりして事故を防ぐ対策を強化することにしています。
事故防止の取り組み
(10日)
高齢者の事故が相次ぐ中、自治体や民間企業による事故防止の取り組みも各地で始まっています。長野県飯田市では、自動車教習所の教官が自治会の役員らを前に講演しました。この中で、教官は、自動車は生活をする上で簡単に手放せるものではないとしたうえで、「高齢のドライバーが体力の衰えを感じたら運転する機会を減らすことも考えてほしい」と呼びかけていました。
(14日)
長崎県では諌早市と大村市で運転免許を自主的に返納した人に格安のバスの利用券を販売する試験的な取り組みを行っています。この利用券は、1か月3000円で県営バスが乗り放題になるもので、先月までに35人が購入したということです。長崎県は、バスに乗れる範囲をほかの自治体にも広げるかどうか今後、検討することにしています。