深刻な
大気汚染のなか、
中国内陸部にある
中学校で
屋外に
机を
並べ
400人余りの
生徒が
試験を
受けさせられていたことがわかり、
中国メディアは、
地元政府がこの
学校の
校長を
停職にしたと
伝えました。
中国では、
今月16日以降、
首都・
北京で
大気汚染に関する
警報のうち、もっとも
深刻な「
赤色警報」が
出るなど、この
冬も
各地で
大気汚染が
深刻になっています。
中国メディアは、このうち内陸部の河南省安陽では、深刻な大気汚染をうけて地元政府がすべての学校で休校措置をとるよう通知を出していたにもかかわらず、1つの中学校で、19日、400人余りの生徒が屋外の運動場で、試験を受けさせられていたと伝えました。
中国の学校では、カンニング防止のため、教室の机を運動場に並べて隣り合う生徒どうしの間隔を広くとって試験を行うこともあるということで、中国メディアは、白いスモッグがかかる中、この中学校の生徒たちが机に向かっている写真を掲載しています。
当日は、物理などの試験が行われたということで、中国メディアは、生徒の健康を懸念し、学校の対応を問題視した保護者などからの情報提供をもとに伝えたとしています。
これを受けて地元政府は、中学校の校長を停職にして、調査することを決めたということです。インターネット上では、「校長も問題だが、汚染こそ問題だ」といった指摘も出ています。