いちはちさい若年じゃくねん成人せいじん 消費しょうひしゃ被害ひがいふせほう整備せいび

Easy Japanese news
Dec 22, 2016 16:12
Furigana
Japanese newspaper
民法みんぽう成人せいじん年齢ねんれいいまぜろさいからいちはちさい引き下ひきさげる検討けんとうすすめられるなか若者わかもの消費しょうひしゃ被害ひがい対策たいさくについて検討けんとうすすめているくに消費しょうひしゃ委員いいんかいのワーキンググループは、いちはちさいからさい若者わかものを「若年じゃくねん成人せいじん」ととらえ、ほう整備せいびすすめるなどを盛り込もりこんだ報告ほうこくしょちかりまとめることにしています。成年せいねんしゃ本意ほんい契約けいやくをした場合ばあいおやなどの同意どういがない契約けいやくであれば取り消とりけすことができますが、成人せいじん年齢ねんれいいちはちさい引き下ひきさげられればいちはちさいいちきゅうさい法律ほうりつ保護ほご対象たいしょうからはずれ、消費しょうひしゃ被害ひがい拡大かくだいするおそれがあります。

これをけて、消費しょうひしゃ委員いいんかいのワーキンググループは、あらたな被害ひがい防止ぼうし救済きゅうさいさくについて検討けんとうすすめ、ぜろにち報告ほうこくしょ素案そあんしめしました。

それによりますと、今後こんご重要じゅうよう取り組とりくみとして、いちはちさいからさい若者わかもの配慮はいりょ必要ひつような「若年じゃくねん成人せいじん」ととらえ、被害ひがい防止ぼうし救済きゅうさいのためのほう整備せいびすすめることをげています。

また、消費しょうひしゃ問題もんだいに関にかんする知識ちしき経験けいけんまずしさからトラブル巻き込まきこまれる可能かのうせいがあるとして、とく中学校ちゅうがっこうはいった段階だんかいから消費しょうひしゃ教育きょういく体系たいけいてき取り組とりくむべきだと指摘してきしています。

さらに、消費しょうひしゃ被害ひがい防止ぼうしするための対策たいさくすすめるには十分じゅうぶん準備じゅんび必要ひつようで、すくなくともねん周知しゅうち期間きかんもうけるべきだという意見いけんおおいとしています。

ワーキンググループは来週らいしゅう報告ほうこくしょりまとめたうえで、年明としあけに消費しょうひしゃ委員いいんかい提出ていしゅつすることにしています。

成人せいじんになった若者わかものにリスクたかまる

契約けいやくいちにんおこなうことのできる成人せいじんになった若者わかものからの消費しょうひしゃトラブルの相談そうだんは、成年せいねんしゃくらべておお契約けいやく金額きんがくおおきくなる傾向けいこうにあり、国民こくみん生活せいかつセンターはぜろさいさかい消費しょうひしゃトラブルに巻き込まきこまれるリスクがたかまると指摘してきし、注意ちゅういびかけています。

国民こくみん生活せいかつセンターによりますと、昨年度さくねんど全国ぜんこく消費しょうひ生活せいかつセンターにせられた消費しょうひしゃトラブルの相談そうだん件数けんすうは、いちはちさいいちきゅうさい平均へいきんでおよそななぜろぜろけんですが、ぜろさいからさい平均へいきんでおよそはちきゅうぜろぜろけんぜろさいさかいえています。

さらに、契約けいやく金額きんがくは、いちはちさい男女だんじょともに平均へいきんおよそいちろくまんえんなのに対にたいして、ぜろさいからさいでは平均へいきん男性だんせいがおよそさんきゅうまんえん女性じょせいがおよそななまんえんと、いちぜろまんえん以上いじょうたかくなっているということです。

また、ぜろさいからさいでは、成年せいねんしゃではあまりられなかった相談そうだん目立めだつようになり、男性だんせいでは「マルチ商法しょうほう」、女性じょせいでは「エステ」についての相談そうだん急増きゅうぞうしているということです。

相談そうだん事例じれいでは、契約けいやくに関にかんする知識ちしきまずしさにつけ込つけこんだり、ことわりにくい状況じょうきょうつくったりして契約けいやくをさせているケースのほか、ぜろさいになったとたんに勧誘かんゆうけるなど、成人せいじんになったタイミングをねらっているとられる事例じれいもあるということです。

国民こくみん生活せいかつセンターは、ぜろさいさかい消費しょうひしゃトラブルに巻き込まきこまれるリスクがたかまると指摘してきし、注意ちゅういびかけています。

消費しょうひしゃ教育きょういく取り組とりく高校こうこうでは

茨城いばらきけん神栖かみす神栖かみす高校こうこうでは、身近みぢか消費しょうひ生活せいかつじょうのトラブルを研究けんきゅうし、ちかくの小学校しょうがっこう出前でまえ講座こうざおこなうなどの消費しょうひしゃ教育きょういく積極せっきょくてき取り組とりくんでいます。

神栖かみす高校こうこう家庭かていクラブでは、いち年生ねんせい年生ねんせいのおよそいちぜろにんが、スマートフォンをめぐるトラブルなど身近みぢかなトラブルの原因げんいん対策たいさくかんがえる寸劇すんげきつくり、小学校しょうがっこうなどで披露ひろうしています。

台本だいほんづくりから解説かいせつまで生徒せいとたちが話し合はなしあいながら自分じぶんたちでつくっているほか、消費しょうひ生活せいかつセンターの職員しょくいんからアドバイスをもらったり、意見いけんわしたりして消費しょうひしゃ問題もんだいへの理解りかいふかめているいうことです。

年生ねんせい女子じょし生徒せいとは「クラブに参加さんかした当初とうしょ消費しょうひしゃ問題もんだいにあまり興味きょうみがなく、自分じぶんには関係かんけいないとおもっていましたが、活動かつどうするうちに、じつはすごい身近みぢかなことでいち間違まちがえばトラブルに巻き込まきこまれることもあるとおもうようになった」とはなしていました。

家庭かていクラブを担当たんとうする神栖かみす高校こうこう村上むらかみ睦美むつみ教諭きょうゆは、生徒せいとたちは出前でまえ講座こうざおしえる立場たちばになることでより積極せっきょくてきまなぶようになり、身近みぢか問題もんだいに対にたいする意識いしきたかまっていると手応てごたえをかんじています。

一方いっぽうで、クラブ活動かつどう以外いがいでは消費しょうひしゃ問題もんだい取り上とりあげる家庭かてい授業じゅぎょうは、いちねんさん時間じかんほどにかぎられているということです。

村上むらかみ教諭きょうゆは「家庭かてい授業じゅぎょうではいろいろなことをやらないといけないので、どうしても消費しょうひしゃ問題もんだいあつか時間じかんすくなくなってしまう。トラブルの内容ないようもどんどんわっていくので、その対応たいおうりょくをどうやってにつけさせるのかが課題かだいだ」とはなしていました。

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