沖縄県の
翁長知事は、アメリカ
軍普天間基地の
移設計画をめぐる
裁判で
敗訴が
確定したことを
受け、
名護市辺野古沖の
埋め立て
承認の
取り消しを
撤回しました。
沖縄防衛局は、ことし
3月以来中断していた
移設工事を
再開することにしています。
沖縄のアメリカ
軍普天間基地の
移設計画をめぐり
国が
沖縄県を
訴えた
裁判で、
最高裁判所は
今月20日、
翁長知事が
移設先とされる
名護市辺野古沖の
埋め立て
承認を
取り消したのは
違法だとする
判決を
言い渡し、
沖縄県の
敗訴が
確定しました。
これを受けて、翁長知事は26日、埋め立て承認の取り消しを撤回する文書を沖縄防衛局に郵送しました。沖縄防衛局は、ことし3月以来中断していた移設工事を再開する方針で、海上の立ち入り禁止区域にフロートを張る作業などを進めることにしています。
翁長知事は、工事を再開する前に県と協議するよう求める文書を併せて送っていて、あらゆる権限を使って移設の阻止を目指すとしています。
翁長知事「新たなステージで阻止」
沖縄県の翁長知事は、「最高裁判所の判決を受け入れ、新しいステージで改めてしっかりと辺野古に新基地は作らせないようにしたい」と述べました。また、27日に東京で菅官房長官と会談するとしたうえで、「工事の再開は、もっと話し合いをしてからでもよいのではないかと伝えたい」と述べました。