べい国務こくむ長官ちょうかんがイスラエル批判ひはん入植にゅうしょく活動かつどう和平わへい交渉こうしょう困難こんなんに」

Easy Japanese news
Dec 29, 2016 07:12
Furigana
Japanese newspaper
アメリカのケリー国務こくむ長官ちょうかんは、イスラエルすすめる占領せんりょうへの入植にゅうしょく活動かつどうパレスチナがわとの和平わへい交渉こうしょう困難こんなんにしていると批判ひはんし、同盟どうめいこくイスラエルの対応たいおうつよ不満ふまんしめしました。アメリカのケリー国務こくむ長官ちょうかん来月らいげつ、トランプしん政権せいけん発足ほっそくするのをまえに、みずからが精力せいりょくてき仲介ちゅうかい取り組とりくんだものの、進展しんてんられなかったイスラエルとパレスチナがわ和平わへい交渉こうしょうについて、はちにちにワシントンで演説えんぜつしました。

このなかでケリー長官ちょうかんは「イスラエルとパレスチナ国家こっか共存きょうぞん唯一ゆいいつ適切てきせつ解決かいけつさくだ。しかし、入植にゅうしょく活動かつどう和平わへい困難こんなんにし、イスラエルの孤立こりつにもつながっている」とべ、イスラエルがすすめるヨルダン川よるだんがわ西岸せいがんなどの占領せんりょうでの入植にゅうしょく活動かつどう批判ひはんしました。そのうえで、「入植にゅうしょく活動かつどうをやめなければパレスチナ国家こっか樹立じゅりつ事実じじつじょう不可能ふかのうだ」として、和平わへい交渉こうしょう進展しんてんしなかったおおきな要因よういんは、イスラエルの入植にゅうしょく活動かつどうにあるというかんがえをしめしました。

アメリカは、国連こくれん安全あんぜん保障ほしょう理事りじかい今月こんげつさんにちおこなわれた入植にゅうしょく活動かつどう即時そくじ停止ていしもとめる決議けつぎあん採択さいたくで、これまでの方針ほうしん一転いってんして拒否きょひけん行使こうしせず、オバマ政権せいけん任期にんき最後さいご同盟どうめいこくイスラエルにつよ不満ふまんしめしたかたちとなりました。

一方いっぽう、トランプ次期じき大統領だいとうりょうは、ケリー長官ちょうかん演説えんぜつ直前ちょくぜんツイッターで「頑張がんばれイスラエル。大統領だいとうりょうわる1月いちがつぜろにちはすぐそこだ」と書き込かきこむなどイスラエルりの姿勢しせい鮮明せんめいにしていて、しん政権せいけん対応たいおう注目ちゅうもくされています。

パレスチナ暫定ざんてい自治じち政府せいふ発言はつげん支持しじ

これをけて、パレスチナ暫定ざんてい自治じち政府せいふ交渉こうしょう担当たんとうしゃは、アッバス議長ぎちょう談話だんわ発表はっぴょうしました。このなかで、アッバス議長ぎちょうは「イスラエル政府せいふ占領せんりょうでの入植にゅうしょく活動かつどう停止ていしし、これまでの相互そうご合意ごういまもることに同意どういすれば、パレスチナ指導しどう期限きげんめたうえで交渉こうしょうはじめる用意よういがある」として、ケリー長官ちょうかん発言はつげん支持しじしました。

イスラエル首相しゅしょう批判ひはん

イスラエルのネタニヤフ首相しゅしょう首相しゅしょう記者きしゃ会見かいけんし、演説えんぜつ不当ふとうにイスラエルばかりを非難ひなんした内容ないようだったと反論はんろんしました。そのうえで、「パレスチナがユダヤじん国家こっかとしてのイスラエルをかたくなに承認しょうにんしないことこそが紛争ふんそう核心かくしんであり、国際こくさい社会しゃかい問題もんだいすべきことだ。ケリー国務こくむ長官ちょうかんがこの単純たんじゅん真実しんじつようとしないことはただ残念ざんねんであり、ずべきことだ」とべ、ケリー長官ちょうかん発言はつげん批判ひはんしました。

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