韓国国防省は、
朝鮮半島有事の
際、
北朝鮮に
潜入し、
キム・ジョンウン(
金正恩)
朝鮮労働党委員長など
指導部への
攻撃を
目的とした
部隊「
特殊任務旅団」を
年内に
新設すると
明らかにし、
核実験やミサイル
発射を
繰り返す
北朝鮮への
圧力を
強化する
姿勢を
示しました。これは、
韓国国防省が
4日、ファン・ギョアン(
黄教安)
首相に
行った
業務報告の
中で
明らかにしました。
報告では、「有事の際に北の指導部を除去する『特殊任務旅団』をことしの早い時期に創設する」として、朝鮮半島有事の際、北朝鮮に潜入し、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長など指導部への攻撃を目的とした特殊部隊を年内に新設するとしています。国防省の関係者によりますと、この特殊部隊は当初、2019年の創設を目指していたということですが、2年前倒しして核実験やミサイル発射を繰り返す北朝鮮への圧力を強化する姿勢を示しました。
また去年、日本と締結した、安全保障上の機密情報を共有・保護するための協定については、過去4年間の成果の1つとして挙げ、韓国国防省は、野党側から見直すべきだとの意見も出ていますが日本との協力をさらに進めていくとしています。
一方、中国政府が反対しているアメリカの最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」の導入については、「北朝鮮の脅威に対応するためのものだ」として、今後も中国側に理解を求めていくとしています。