東京都の
新年度予算案の
知事査定が
5日から
始まり、
小池知事は「
東京の
未来をつくる
政策には
投資をしていきたい」と
述べ、
喫緊の
課題と
位置づける
待機児童対策や
女性の
活躍の
推進、それに
環境分野などに
予算を
重点的に
配分する
方針です。
就任後、
初めての
予算編成に
臨む
東京都の
小池知事は、
5日から
新年度(
平成29年度)の
予算案の
査定を
始めました。この
中で
小池知事は「ワイズスペンディング、
賢い
支出の
考え方を
盛り込めるかが
ポイントとなる。むだを
厳しく
削減し、
東京の
未来をつくる
政策には
投資する、メリハリをつけた
予算としたい」と
述べました。
今回の予算編成では、議会からの要望を受けて予算を復活させる仕組みのいわゆる「政党復活」を廃止していて、小池知事はみずからが聞き取った各種団体からの要望などを踏まえて、喫緊の課題と位置づける待機児童対策や女性の活躍の推進、それに環境分野などに予算を重点的に配分する方針です。
新年度予算案は一般会計の総額が6兆9000億円台半ばとなる見込みで、23年ぶりに7兆円台となった前の年度をやや下回る規模となっています。また、税収は、海外経済の減速などによる影響で6年ぶりに減少に転じるものの5兆円台を確保する見通しです。
このほか、5日の知事査定では、小池知事をはじめ出席者全員にタブレット端末が用意され、ペーパーレスの取り組みが導入されました。これにより、およそ1万5000枚分の書類を節約できるということです。
知事査定は例年、4日程度の日程で行われていますが、小池知事は事業を丁寧に検討したいとして8日間に拡大して行う予定で、新年度予算案は今月25日に公表されます。