中国電力の
島根原子力発電所2号機で、
中央制御室の
換気用のダクトに
腐食によると
見られる
大きな
穴が
見つかった
問題で、
原子力規制庁は、ほかの
原発でも
同じような
問題が
起きていないか
確認する
必要があるとして、
全国の
事業者に
調査を
求めることになりました。この
問題は
先月、
島根原発2号機で、
原発の
制御を
行う
中央制御室の
換気用のダクトに
腐食によると
見られる
縦30センチ、
横1メートルの
大きな
穴が
見つかり、
重大事故が
起きた
際、
中央制御室が
汚染されるおそれのあったことがわかったものです。
問題のダクトは、運転開始から27年間点検されていなかったこともわかっていて、11日に開かれた原子力規制委員会の会合で、規制庁の担当者から、同じダクトで最大で長さ15センチを含む18個の穴が見つかったと報告がありました。
これを受けて規制庁は、国内のほかの原発でも同じような問題が起きていないか確認する必要があるとして、全国の事業者にダクトの状態や点検方法などの調査を求める方針を明らかにしました。
調査は今月中に開始する見通しで、このうち、運転中の鹿児島県の川内原発と愛媛県の伊方原発については、再稼働する前に中央制御室の気密性を検査し、いずれも問題がないことを確認しているということですが、調査で穴が見つかった場合、運転に影響する可能性もあるとしています。