退位たいいめぐる法ほう整備せいび 衆参しゅうさん両院りょういんが合同ごうどうで検討けんとうへ

この中なかで、衆参しゅうさん両院りょういんの正せい副ふく議長ぎちょうは、天皇てんのう陛下へいかの退位たいいなどについて、「国民こくみんを代表だいひょうする機関きかんの立法府りっぽうふとしても、国民こくみんの期待きたいに応こたえる議論ぎろんが求もとめられている」として、衆参しゅうさん両院りょういんが合同ごうどうで主体しゅたい的てきに検討けんとうを進すすめていくことになりました。

そのうえで、今後こんごの具体ぐたい的てきな議論ぎろんの進め方すすめかたは、今週こんしゅう１いち９きゅう日にちに与野党よやとう各かく会派かいはの代表だいひょう者しゃから意見いけんを聞きいたうえで決きめることを確認かくにんしました。

このあと、衆参しゅうさん両院りょういんの正せい副ふく議長ぎちょうがそろって記者きしゃ会見かいけんし、大島おおしま議長ぎちょうは「立法府りっぽうふが国民こくみんの総意そういを見みつけるべく努力どりょくするのは当然とうぜんの責務せきむであり、各党かくとうには、静しずかな環境かんきょうで、節度せつどある真摯しんし（しんし）な議論ぎろんを行おこなうことを強つよく望のぞんでいる。各党かくとう、各かく会派かいはともに、通常つうじょう国会こっかいで最終さいしゅう的てきな結論けつろんを出ださなければならないという思おもいはあるのではないか」と述のべました。

「議長ぎちょう・副ふく議長ぎちょうに相談そうだんしながら進すすめていくことに」

菅かん官房かんぼう長官ちょうかんは午後ごごの記者きしゃ会見かいけんで、「政府せいふとしては、現在げんざい、有識者ゆうしきしゃ会議かいぎにおいて天皇てんのうの公務こうむの負担ふたん軽減けいげんについて、予断よだんを持もつことなく静しずかに議論ぎろんを進すすめていただいているところであり、まず論点ろんてん整理せいりに向むけた次回じかいの会合かいごうを見守みまもっていきたい」と述のべました。

そのうえで、菅かん官房かんぼう長官ちょうかんは「論点ろんてん整理せいりがまとまれば、野党やとうも交まじえた議論ぎろんについても考かんがえていきたい。具体ぐたい的てきには今後こんご、衆参しゅうさん両院りょういんの議長ぎちょう・副ふく議長ぎちょうに相談そうだんしながら進すすめて行いくことになると思おもう」と述のべました。

民みん進すすむ・野田のだ幹事かんじ長ちょう「特別とくべつ法ほうではなく皇室こうしつ典範てんぱん改正かいせい」

民進党みんしんとうの野田のだ幹事かんじ長ちょうは記者きしゃ会見かいけんで、「去年きょねん、党内とうないで議論ぎろんを重かさね、論点ろんてん整理せいりしているので、その立たち位置いちで、しっかりと議論ぎろんしていきたいし、そういう場ばを作つくっていただくことを歓迎かんげいしたい。全身ぜんしん全霊ぜんれいをもって、象徴しょうちょう天皇てんのうとしてのお務つとめを果はたされてきた方ほうのお気持きもちや覚悟かくごをそんたくするのは、基本きほん中ちゅうの基本きほんだ。皇位こういの安定あんてい的てきな継承けいしょうを望のぞまれていると思おもうので、法ほう改正かいせいするならば、特別とくべつ法ほうではなく、皇室こうしつ典範てんぱん改正かいせいに落ち着おちつくことが自然しぜんではないか」と述のべました。