宮内庁の
西村泰彦次長は、
2019年の
元日に
新しい
天皇が
即位する
案が、
政府によって
検討されていると
報道されたことについて、「
1月1日は、
皇室にとって
大事な
儀式などが
続く
極めて
重要な
日で、
譲位、
即位に関する
行事を
設定するのはなかなか
難しいと
考えている」と
述べました。これは、
宮内庁の
西村泰彦次長が
17日の
定例の
記者会見で
述べたものです。
この中で、西村次長は「現在、有識者会議でさまざまな議論がなされている最中ですので、制度に関わることについての仮定の議論に言及することは控える」としたうえで、「一般論として申し上げれば、1月1日というのは、皇室にとって極めて重要な日であります」と述べました。
そして、「早朝から祭しがありますし、国事行為として位置づけられている儀式である新年祝賀の儀が行われます。1月1日は、両陛下はこれらの大事な儀式や行事を、終日、心を込めてお務めになっておられます。したがって、1月1日に譲位、即位に関する行事を設定するのはなかなか難しいのではないかと考えています」と話しました。
西村次長はこの見解について「宮内庁独自の判断だ」としたうえで、「宮内庁としての意思表示をしただけで、それがどう決まるかはこれからのことだ」と述べました。
官房長官 1月1日即位検討全く承知せず
菅官房長官は、午後の記者会見で、「平成31年1月1日の新天皇の即位を、政府が検討しているということについては、全く承知していない。西村次長はあくまでも一般論として、1月1日に天皇陛下はさまざまな儀式や行事をお務めになられるため、ご多忙であるという趣旨の発言をされたということだ。いずれにしろ、天皇陛下の公務負担軽減は、現在、有識者会議で予断を持つことなく進められているわけであり、それ以上の答えは差し控えたい」と述べました。