世界的な
経済学者で
ノーベル賞も
受賞した
アメリカの
スティグリッツ氏は
NHKの
取材に対し、トランプ
次期大統領が
掲げる
保護主義的な
政策について、
長期的には
国内の
物価を
上昇させ
格差も
広げることで、
次期大統領を
支持した
中間層をいっそう
窮地に
追いやるという、
厳しい
見方を
示しました。
スイスで
開かれているダボス
会議に
参加している
ジョセフ・スティグリッツ氏は、
NHKとの
単独インタビューに
応じ、トランプ
次期大統領が
掲げる
保護主義的な
政策について
意見を
述べました。
この中で、スティグリッツ氏は「外国からの輸入品に高い関税をかけたり、メキシコとの国境に壁を作ったりする極端に保護主義的な政策がとられれば、国際社会が築き上げたルールや秩序を一気に壊してしまいかねない」と批判しました。そして、「高い関税は衣服や電機製品などの輸入品を中心に国内の物価の上昇を招き、不公平感も増幅させ混乱を広げるだろう」と述べ、国内の格差をさらに広げるとの見方を示しました。
そのうえで、「次期大統領が主張する政策によって現在苦境にある中間層の人たちがいっそう苦しむことを懸念している」と述べ、トランプ次期大統領の保護主義的な政策が次期大統領を支持した格差に苦しむ中間層をいっそう窮地に追いやるという、厳しい見方を示しました。