日本新聞: 文科省天下りあっせん再就職の早稲田大教授が辞職

文部もんぶ科学かがく省しょうの再さい就職しゅうしょくのあっせんをめぐる問題もんだいで、早稲田わせだ大学だいがくに再さい就職しゅうしょくしていた元もと高等こうとう教育きょういく局長きょくちょうの吉田よしだ大輔だいすけ教授きょうじゅについて、大学だいがくは２に０ぜろ日にち夕方ゆうがた、記者きしゃ会見かいけんを開ひらき、吉田よしだ教授きょうじゅから辞表じひょうが提出ていしゅつされ、受理じゅりしたことを明あきらかにしました。大学だいがく側がわは「文部もんぶ科学かがく省しょうの違法いほうなあっせん行為こういを止とめられなかったことについて反省はんせいしています」と話はなしています。この問題もんだいで政府せいふの再さい就職しゅうしょく等とう監視かんし委員いいん会かいが２に０ぜろ日にち公表こうひょうした調査ちょうさ結果けっかによりますと、文部もんぶ科学かがく省しょうの元もと高等こうとう教育きょういく局長きょくちょうで、早稲田わせだ大学だいがくの吉田よしだ大輔だいすけ教授きょうじゅは、在職ざいしょく中ちゅうのおととし７月しちがつ、人事じんじ課かの職員しょくいんとともに履歴りれき書しょを作成さくせいし、大学だいがくに送付そうふしたほか、退職たいしょく直後ちょくごに採用さいよう面接めんせつを受うけて再さい就職しゅうしょくしたということです。

監視かんし委員いいん会かいは、これらの行為こういは在職ざいしょく中ちゅうに利害りがい関係かんけいのある団体だんたいへの就職しゅうしょく活動かつどうを禁きんじた国家こっか公務員こうむいん法ほうに違反いはんすると判断はんだんし、文部もんぶ科学かがく省しょうは吉田よしだ氏しを減給げんきゅう相当そうとうの処分しょぶんとしました。

これを受うけて早稲田わせだ大学だいがくの鎌田かまた薫かおる学長がくちょうが午後ごご５ご時じから記者きしゃ会見かいけんし、吉田よしだ氏しから辞表じひょうが提出ていしゅつされ、受理じゅりしたことを明あきらかにしました。

会見かいけんで鎌田かまた学長がくちょうは、吉田よしだ氏しを採用さいようした経緯けいいについて「高等こうとう教育きょういくに関にかんする高たかい知見ちけんを有ゆうしていて、本学ほんがくの教授きょうじゅにふさわしいと判断はんだんし、採用さいようを決定けっていしました。この採用さいようは『再さい就職しゅうしょくの規制きせいに抵触ていしょくせず、正規せいきの採用さいよう手続てつづきが退職たいしょく後ごに開始かいしされたものであれば問題もんだいない』という文部もんぶ科学かがく省しょうの人事じんじ課かの見解けんかいに基もとづいて進すすめたものです」と説明せつめいしました。

そのうえで、今回こんかいの問題もんだいについて「再さい就職しゅうしょくに関にかんする本学ほんがくの理解りかいが不足ふそくしていたことにより、文部もんぶ科学かがく省しょうの違法いほうなあっせん行為こういを止とめられなかったことについて反省はんせいしています。監視かんし委員いいん会かいの調査ちょうさの過程かていで本学ほんがくの人事じんじ担当たんとう者しゃが文部もんぶ科学かがく省しょうの依頼いらいに基もとづき、想定そうてい問答もんどうに沿そって説明せつめいし、一時いちじ的てきとはいえ調査ちょうさを混乱こんらんさせたことをおわびします」と謝罪しゃざいしました。