政府は、
天皇陛下の
退位などを
検討する
有識者会議が
今月11日に
開いた
会合の
議事概要を
公表し、
宮内庁の
西村次長は、
天皇陛下が
仮に
退位された
場合には、
陛下が
重視されてきた
被災地の
訪問など、
公的行為を
含めて
新天皇が
行われることになるという
認識を
示しています。
政府は、
天皇陛下の
退位などを
検討する
有識者会議が
論点整理を
取りまとめるのに
先立って、
今月11日に
開いた
会合の
議事概要を
公表しました。
それによりますと、宮内庁の西村次長が、「仮に御代替わりがあった場合には、陛下が象徴としてなされてきた行為は、基本的にすべて新天皇にお譲りになり、象徴が二元化することはありえない」と指摘し、陛下が重視されてきた被災地の訪問など、公的行為を含めて新天皇が行われることになるという認識を示しています。
また、西村次長は、「その後、何をされるかはご意思に基づいてお考えになるもので、第三者が強制するものではないと考えている。皇太子殿下は天皇陛下のなさりようを常に見ておられ、陛下のご活動に対するご理解は十分である」と説明しています。
また、議事概要では、天皇陛下の退位について賛成論と反対論が記載される一方、天皇陛下一代限りの退位について賛成する意見のみが記載されているほか、将来のすべての天皇が退位できるようにすることに対しては、否定的な意見のみが明記されています。