日本新聞: ＴＰＰ永久離脱の大統領令日商会頭「米抜きでも」

ＴＰＰ永久えいきゅう離脱りだつの大統領だいとうりょう令れい日商にっしょう会頭かいとう「米べい抜ぬきでも」

Jan 24, 2017 16:01

Furigana

アメリカのトランプ大統領だいとうりょうは２に３さん日にち、ＴＰＰ＝環太平洋かんたいへいようパートナーシップ協定きょうていから離脱りだつするための大統領だいとうりょう令れいに署名しょめいしました。この大統領だいとうりょう令れいには「アメリカがＴＰＰ交渉こうしょうから永久えいきゅうに離脱りだつすることを指示しじする」と記しるされています。そして、「アメリカの産業さんぎょうの発展はってんを促うながし、アメリカの労働ろうどう者しゃを守まもり、アメリカ人じんの賃金ちんぎんを引き上ひきあげるために、可能かのうなかぎり二に国こく間かん貿易ぼうえき交渉こうしょうを進すすめていく」として、今後こんごの方針ほうしんが説明せつめいされています。これについて、ベトナムを訪おとずれている日本にっぽん商工しょうこう会議かいぎ所しょの三村みつむら会頭かいとうは記者きしゃ団だんに対にたいして、「『永久えいきゅうに』という言葉ことばは、政権せいけんが続つづくかぎり、考え方かんがえかたが今いまのままであるかぎり、『永久えいきゅうに』ということだと思おもうし、これは重おもく受け止うけとめなければならない」と述のべました。

ただ、アメリカを除のぞく１いち１いちか国かこくでのＴＰＰ協定きょうてい発効はっこうの可能かのう性せいを問とわれると、「ＴＰＰを存続そんぞくさせるための手段しゅだんだったら、なんでもありだ」と述のべ、アメリカ抜ぬきでも発効はっこうさせるべきだという考かんがえを示しめしました。

そのうえで、「残のこりの１いち１いちか国かこくが今後こんご、どのような行動こうどうをとるかが大事だいじになる。短期たんき的てきにはアメリカが参入さんにゅうすることが非常ひじょうに厳きびしいというのは、事実じじつとしてはそのとおりだと思おもうが、だからといって、このような世界せかい全体ぜんたいにとって極きわめて意味いみのある協定きょうていを死しなせてはいけない。そのためになんらかのことを関係かんけい国こくが相談そうだんして考かんがえるべきだと思おもう」と述のべ、日本にっぽんを含ふくめた関係かんけい国こくが、ＴＰＰ協定きょうてい発効はっこうに向むけた努力どりょくを続つづけるべきだという考かんがえを示しめしました。