発達中の
低気圧の
影響で、これから
28日にかけて
北日本を
中心に
雪を
伴って
非常に
強い
風が
吹く
荒れた
天気となる
見込みで、
気象庁は、
暴風のほか、
猛吹雪や
吹きだまりによる
交通への
影響などに
警戒するよう
呼びかけています。
気象庁によりますと、
北海道の
北にある
低気圧と
前線の
影響で
北日本と
東日本の
沿岸部を
中心に
風が
強まっています。
各地で観測された最大瞬間風速は、山形県酒田市の飛島で午後0時半ごろに34.5メートル、秋田県にかほ市で午後1時前に33.5メートル、北海道浦河町で午後4時40分に28.7メートルなどとなっています。
低気圧は、このあとさらに発達しながら東へ進み、上空に寒気が流れ込んで冬型の気圧配置が強まるため、28日にかけて北日本の日本海側を中心に雪を伴って非常に強い風が吹く荒れた天気になると予想されています。
28日にかけての最大風速は、北海道の陸上と海上でいずれも23メートル、東北の陸上で18メートル、海上で23メートルと予想され、最大瞬間風速は35メートルに達する見込みです。
また、沿岸の波の高さは28日にかけて、北海道と東北、それに新潟県で6メートルの大しけとなる見込みです。
一方、低気圧に向かって暖かい空気が流れ込んだ影響で、27日日中は各地で気温が上がり、北日本から西日本にかけての広い範囲で、3月上旬から4月上旬並みの暖かさとなりました。
このため、すでに雪が積もっているところで雪どけが進み、雪崩が起きるおそれがあります。
気象庁は、暴風のほか、猛吹雪や吹きだまりによる交通への影響や高波に警戒するとともに、積雪の多い地域では、雪崩や落雪などにも十分注意するよう呼びかけています。
猛吹雪と暴風の注意点
(猛吹雪)
猛吹雪になると、目の前が真っ白になり数メートル先も見通しがきかなくなります。
屋外では道に迷う危険があるほか、低い気温と強い風で急速に体温を奪われ低体温症になるおそれがあります。
また、車の運転中も見通しがきかないため、事故や吹きだまりで立往生するおそれがあります。
猛吹雪が予想される地域では、不要不急の外出は控え、やむをえず車で移動する場合には防寒具やスコップなどを用意し、動けなくなった場合には排気ガスが車内に入らないようマフラーの周りの雪を取り除いたりすることなどが
必要です。
(暴風)
気象庁によりますと一般に風速が15メートル以上の強い風が吹くと歩けなくなったり転倒したりするおそれがあります。
さらに風速20メートル以上の非常に強い風が吹くと、木の枝が折れたり看板や屋根瓦などが飛ばされたりするおそれがあるほか、乗用車も横風で運転するのが難しくなるということです。
暴風が予想される地域では、最新の気象情報を確認し、風が強い時間帯は、不要不急の外出は控えるとともに屋外にいる場合は、安全を確保することが重要です。