酪農家の
減少に
伴って
生乳の
生産量が
落ち込み、
国内で
生産される
バターが
不足がちになっていることから、
農林水産省は
新年度、
最大で
1万3000トンの輸入枠をあらかじめ
設けて、
不足する
事態を
回避したい
考えです。
業界団体が
発表した
見通しによりますと、
新年度の
国内のバターの
供給量は
酪農家の
減少などに
伴って、
原料となる
生乳の
生産量の
減少が
続いていることから、
6万7600トンと、需要に対し
6100トン足りなくなる
見込みです。
これを受けて、農林水産省は過去の実績を基に、どれだけバターが足りなくなるおそれがあるのか、より厳しく試算を行い、新年度、最大で1万3000トンのバターを輸入する枠を設けることを決めました。
バターの輸入は、農林水産省が輸入量を決める国家貿易が行われていて、これまでは年に3回、輸入の判断をしていましたが、まとまった規模の輸入枠をあらかじめ設けることで、バターが足りない場合には柔軟に輸入することが可能になるということです。
農林水産省は「台風などの影響で、予想以上に生乳の生産量が落ち込む場合は、今回の枠に加えて追加で輸入することもありうる。機動的に輸入ができるようにして、家庭に十分にバターが届くようにしたい」と話しています。