トヨタ 世界せかい販売はんばい台数だいすうで５ご年ねんぶり首位しゅい陥落かんらく

この結果けっか、トヨタはフォルクスワーゲンを１いち３さん万まん７なな４よん０ぜろ０ぜろ台だい下回したまわって、５ご年ねんぶりに首位しゅいの座ざを明け渡あけわたしました。

これは、自動車じどうしゃの最大さいだい市場しじょうの中国ちゅうごくで、フォルクスワーゲンが前まえの年としより４よん３さん万まん台だい増ふやして３さん９きゅう８はち万まん台だいだったのに対にたいして、トヨタは９きゅう万まん台だい増ふやして１いち２に１いち万まん台だいにとどまったことや、トヨタが得意とくいとするアメリカでガソリン価格かかくの下落げらくの影響えいきょうなどによりエコカーの販売はんばいを伸のばせなかったことが主おもな要因よういんです。

一方いっぽう、トヨタはことし１いち年間ねんかんの販売はんばい目標もくひょうについては、東南アジアとうなんあじあなどで販売はんばいの増加ぞうかが見込みこめるとして、去年きょねんの実績じっせきを１いち％上回うわまわる１いち０ぜろ２に０ぜろ万まん台だいを計画けいかくしていますが、トヨタにとって最大さいだいの市場しじょうのアメリカでは、トランプ大統領だいとうりょうの誕生たんじょうにより、自動車じどうしゃメーカーを取り巻とりまく経営けいえい環境かんきょうに不透明ふとうめい感かんが広ひろがっています。

中国ちゅうごく市場しじょうで明暗めいあん分わける

トヨタがフォルクスワーゲンを下回したまわった最大さいだいの理由りゆうが自動車じどうしゃの最大さいだい市場しじょう、中国ちゅうごくでの販売はんばいです。去年きょねん１いち年間ねんかんの中国ちゅうごくでの販売はんばい台数だいすうは、フォルクスワーゲンが４よん３さん万まん台だい増ふやして３さん９きゅう８はち万まん台だいとなった一方いっぽう、トヨタは９きゅう万まん台だい多おおい１いち２に１いち万まん台だいと、フォルクスワーゲンの３さん分ぶんの１いち程度ていどにとどまっています。

中国ちゅうごくの自動車じどうしゃ市場しじょうはここ１いち０ぜろ年ねんでおよそ４よん倍ばいの２に８はち０ぜろ０ぜろ万まん台だいに急速きゅうそくに拡大かくだいし、アメリカをしのぐ最大さいだいの市場しじょうとなっています。１いち９きゅう８はち５ご年ねんにいち早いちはやく中国ちゅうごくに進出しんしゅつしてブランドの浸透しんとうを図はかってきたフォルクスワーゲンに比くらべ、２に０ぜろ０ぜろ０ぜろ年ねんに本格ほんかく進出しんしゅつしたトヨタは思おもうようにシェアを伸のばせていません。

セダンやＳＵＶ・多た目的もくてきスポーツ車しゃで中国ちゅうごくの消費しょうひ者しゃのおう盛おうせいな需要じゅようを着実ちゃくじつに取り込とりこんだフォルクスワーゲンが販売はんばい台数だいすうを大おおきく増ふやした形かたちとなり、トヨタにとっては今後こんご、中国ちゅうごくでブランドをさらに浸透しんとうさせることができるかが課題かだいとなります。

世界せかい販売はんばい台数だいすう首位しゅいの推移すいいは

世界せかいの自動車じどうしゃメーカーの販売はんばい台数だいすうは、今いまから１いち０ぜろ年ねん前まえの２に０ぜろ０ぜろ７なな年ねん、アメリカのＧＭじ-えむ＝ゼネラル・モーターズぜねらるも-た-ずが９きゅう４よん０ぜろ万まん台だいでトップでした。しかし、２に０ぜろ０ぜろ８はち年ねんのリーマンショックでアメリカ経済けいざいが大だい打撃だげきを受うけ、自動車じどうしゃの販売はんばいも落ち込おちこんだことから、アメリカ国内こくないを強つよみにしていたＧＭじ-えむの販売はんばいが減少げんしょうし、トヨタ自動車とよたじどうしゃが初はじめてトップに立たちます。

経営けいえい破綻はたんしたＧＭじ-えむに代かわってトヨタが３さん年ねん連続れんぞくでトップを維持いじしますが、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいやタイの洪水こうずいの影響えいきょうなどで、２に０ぜろ１いち１いち年ねん、ＧＭじ-えむにトップを奪うばわれます。このとき、トヨタは企業きぎょう買収ばいしゅうを続つづけてグループを拡大かくだいしていたドイツのフォルクスワーゲンにも抜ぬかれ、３さん位いとなりました。

その後そのご、トヨタは国内こくないに加くわえてアメリカや東南アジアとうなんあじあなどでエコカーを中心ちゅうしんに販売はんばいを増ふやし、２に０ぜろ１いち２に年ねんから４よん年ねん連続れんぞくでトップとなりますが、去年きょねんは急激きゅうげきに拡大かくだいした中国ちゅうごく市場しじょうでの販売はんばいでフォルクスワーゲンに差さをつけられ、５ご年ねんぶりに首位しゅいの座ざを明け渡あけわたしました。