アメリカの
原子力事業で、
巨額の
損失が
明らかになった
大手電機メーカーの
東芝は、
別の
会社として
切り離すことにした
半導体事業の
会社の
株式を
売却する
交渉を
始めました。
交渉の
中で、
東芝は
半導体会社への
出資だけでなく、
東芝本体への
出資も
検討するよう
求めていることがわかり、
経営を
立て直すため、
財務基盤の
強化を
急いでいます。
東芝はアメリカの
原子力事業で
巨額の
損失を
計上する
可能性があるため、
多額の
利益が
出ている
主力の
半導体事業を
新会社として
切り離し、その
株式の
一部を
売却することで
資金を
得て、
財務基盤を
強化する
方針です。
東芝は、半導体の新会社の株式を売却するための1回目の入札を3日実施しました。その結果、アメリカの投資ファンドのほか、複数の半導体メーカーが入札に参加したということです。
ただ、関係者によりますと、東芝は入札に応じる会社に対し、半導体の新会社への出資だけでなく、東芝の会社本体にも数千億円規模の出資を検討するよう求めていることが明らかになりました。
東芝は巨額の損失で、負債が資産を上回る債務超過に陥ることを回避したい考えで、財務基盤の強化を急ぎ経営を立て直すためです。
しかし、半導体会社のみならず、東芝本体にも出資することは、巨額の損失を計上する原子力事業を含んだ会社全体の経営に関わるリスクを伴うことから、交渉が順調にまとまるかどうか曲折も予想されます。