トヨタ自動車と
スズキは、
国際的な
競争力の
強化に
向けて、
次世代のエコカーや
自動運転車の
技術など
幅広い
分野で
業務提携を
結ぶことで
基本合意したと
発表しました。
両社は、
去年10月、
業務提携する
方向で
協議を
開始していましたが、
6日、
幅広い
分野で
業務提携を
結ぶことで
基本合意したと
発表しました。
両社は今後、燃料電池車や電気自動車といった次世代のエコカーの環境技術や、自動運転車の技術など幅広い分野で業務提携し、今後、具体的な協力内容を詰めることにしています。
また、株式の持ち合いなど資本提携についても引き続き検討していくとしています。
トヨタは、次世代のエコカーや自動運転車などで世界的な開発競争が激しさが増すなか、主導権を握る形で新しい技術を普及させることができるかが課題となっています。
すでにマツダと環境技術など幅広い分野で業務提携することで合意しており、今回、スズキとも提携することで幅広い連携を築く狙いがあると見られます。
一方、スズキはインド市場で強く、軽自動車などを低コストで開発する技術を持ちますが、環境規制が厳格化され、自動運転に関する安全技術の開発競争が世界的に激しくなることから、先進技術で先行するトヨタの支援を受けて、生き残りを目指すことにしています。
スズキ副会長「ウインウインに」
トヨタ自動車と環境技術や安全技術など幅広い分野で業務提携を行うことで合意した狙いについて、スズキの原山保人副会長は「先進技術の開発で遅れを感じており、業務提携によってトヨタの支援を得たい。スズキが得意とするインドでの経験も活用しながら、できるだけウインウインになる提携につなげたい」と述べました。
そのうえで、将来的な資本提携の可能性について、原山副会長は「現時点で資本提携を急がなければならない事情はない。ゆっくり考えたい」と述べました。