アメリカで
7か国の
人の
入国を
一時的に
禁止する
大統領令の
即時停止を
命じた
仮処分について、トランプ
政権は「
大統領令は
合法な
権限の
行使だ」とする
意見書をカリフォルニア州にある
連邦控訴裁判所に
提出し、
裁判所の
判断が
注目されます。アメリカのトランプ
大統領が
中東など
7か国の
人の
入国を
一時的に
禁止することなどを
命じた
大統領令について、
西部ワシントン州にある
連邦地方裁判所は
3日、
即時停止を
命じる
仮処分の
決定を
出しました。
これに対して、トランプ政権側は、高等裁判所にあたるカリフォルニア州にある連邦控訴裁判所に不服を申し立て、裁判所はワシントン州側と政権側の双方に意見書の提出を求めていました。
政権側は意見書を提出し、この中で「大統領令は外国人の入国に対する大統領の権限の行使であり、合法だ」としています。
これに先立って、スパイサー報道官は記者団に対し、「申し立てが認められると自信を持っている」と述べ、判断が示されれば直ちに入国禁止の措置を再開する考えを示しました。
これに対して、ワシントン州などは「仮処分が取り消されれば被害が広がることになる。裁判所は憲法違反を許すべきではない」とする意見書を提出しています。
また、裁判所は、現地時間の7日午後3時(日本時間の8日午前8時)から電話で双方から30分ずつ主張を聞くこと決め、判断は早くともこのあとになると見られます。
大統領令の即時停止を命じた仮処分について、政権側は直ちに決定の効力を停止するよう求める緊急の申し立てを行いましたが、裁判所はすでに退けています。