豊洲市場の
問題を
審議する
都議会の
特別委員会は、
築地市場から
豊洲市場への
移転を
決断した
石原元知事らを
参考人として
呼んで、
質疑を
行うことを
決め、
移転の
詳しい
経緯などを
調べることにしています。
豊洲市場の
地下水の
最終のモニタリング
調査で、
最大で
環境基準の
79倍のベンゼンなどが検出され、それ
以前の
調査結果と
大きく
異なることから、
都議会の
各会派からは
調査が
適正だったかどうかや、
都は、どのような
経緯で
土壌汚染が
深刻だった
豊洲への
移転を
決めたのかなどについて
明らかにすべきだという
声が
強まっています。
これを受け、豊洲市場の問題を審議する都議会の特別委員会は7日午後、豊洲市場の土地の取得経緯を調べるため、築地市場から豊洲市場への移転を決断した石原元知事や、土地の取得に向けた交渉を担当した浜渦元副知事らを参考人として呼ぶことを全会一致で決めました。
また、これまでに9回行った豊洲市場の地下水のモニタリング調査について検証するため、採水や分析を行った会社の担当者のほか、専門家会議のメンバーも参考人として呼ぶことを決めました。
委員会のあと、特別委員会の山崎一輝委員長は「相手の都合や日程を確認したうえで、早急に呼ぶことになる。スピード感を持って決めたい。都民は豊洲市場のことがどうなっているんだと思っているし、われわれも大きな責任がある」と述べました。
豊洲市場の問題を審議する都議会の特別委員会が、石原元知事らを参考人として呼んで質疑を行うことを決めたことについて、小池知事は、都庁で記者団の問いかけに対し、「議会が決めることだ」と述べました。
石原元知事これまでは? これからは?
築地市場から豊洲市場への移転をめぐり、石原元知事は去年10月に、小池知事からの質問書に対して回答し、その後、都が内容を公表したほか、月刊誌で手記を発表してきました。
そして、5日に4年ぶりにツイッターに「世の中では小池知事による質問状に対し、具体的な回答をしていないということらしいが、それは間違いだ」などと書き込み、適切に対応していると主張しました。
一方、今回、都議会の特別委員会で石原元知事を参考人として呼ぶことを決め、石原元知事が出席すれば、知事退任後、初めて議会の場で意見を述べることになります。
参考人に応じるかどうかは本人の判断になりますが、委員会の議決に基づき、都議会の判断として呼ぶことから、重みを持つことになります。
この問題では、都議会の共産党や民進党から、法律に基づく厳しい調査権を持つ百条委員会の設置を求める動きも出ていて、当事者の証言を通じて、移転の経緯などの詳細がどこまで明らかになるのかが焦点となります。