記録的な
大雪となった
鳥取市など
西日本の
日本海側の
雪は
弱まりました。
冬型の
気圧配置が
続くため、
13日も
日本海側の
広い
範囲で
雪が
降る
見込みで、
その後、
今週半ばには
気温が
平年より
高くなると
予想されていて、しばらくの
間、
除雪作業中の
事故や落
雪、
雪崩などに
注意が
必要です。
気象庁によりますと、
強い
寒気の
影響で
冬型の
気圧配置が
強まり、
中国地方や
近畿の
日本海側を
中心に
先週金曜日から
雪が
降り続きました。
鳥取市では、11日昼すぎに平年の10倍の91センチに達し、昭和59年以来、33年ぶりに90センチを超える記録的な大雪となりました。
このほか、10日午前0時から12日夕方にかけての各地の最大の積雪は、兵庫県豊岡市で平年の5倍の80センチ、鳥取県倉吉市で平年の15倍の61センチ、京都府舞鶴市で平年の8倍の54センチ、松江市で平年の13倍の25センチなどと平年を大幅に上回る大雪になりました。
各地の雪は弱まりましたが、積雪の多い状態は続き、午後5時現在、鳥取市で77センチ、豊岡市で66センチ、滋賀県米原市で43センチ、舞鶴市で42センチなどとなっています。
13日も冬型の気圧配置が続くため、日本海側の広い範囲で雪が降る見込みで、その後、今週半ばには各地で気温が平年より高くなり、鳥取市では最高気温が、15日は11度、16日は15度と予想されています。
気象庁は、積雪の多い地域では除雪作業中の事故や屋根からの落雪、雪崩などに注意するよう呼びかけています。
大雪の要因に「日本海寒帯気団収束帯」
今回の記録的な大雪は、中国地方や近畿の日本海側に強い寒気がかかり続けたところに上空の湿った空気がまとまって流れ込んだためとみられています。
気象庁によりますと、日本付近には10日から強い寒気が流れ込んでちょうど中国地方や近畿の日本海側の上空にかかり、そのまま11日もかかり続けました。
さらに北寄りの風が日本海で湿った空気を集めるようにまとまって雪雲が発達し、中国地方や近畿の日本海側付近にかかり続けました。
こうした風の集まりはJPCZ=日本海寒帯気団収束帯と呼ばれ、大雪をもたらす際に見られる現象で、気象庁は予想に基づいて警戒を呼びかけていました。