担任の
教諭への
不満を
訴えるメモを
残して、
愛知県一宮市の
男子中学生が
自殺した
問題で、
両親が
NHKの
取材に
応じ、
生徒が
体育祭の
組み
体操で
手の
指の
骨を
折るけがをしたあとペンを
持てない
状態が
続き、「
受験前なのに
勉強が
進まない」と
悩んでいたことを
明らかにしました。
生徒は、けがをしたあとすぐに
手当てを
受けず、
帰宅後に
病院に
行ったということで、
中学校は「
不適切な
指導があった」としています。
今月6日、
愛知県一宮市の
市立浅井中学校に
通う
3年の
男子生徒が「
担任によって、
人生全てを
壊された」というメモを
残して
大阪の
商業施設で
飛び降りて
自殺しました。
この生徒の両親が15日、NHKの取材に応じました。両親によりますと、生徒は、去年9月に学校の体育祭で行われた組み体操で、両手の親指を骨折するなどのけがをし、その後1か月半ほどペンが持てない状態が続いたということです。このため生徒は「書かないと頭に入らない。受験前なのに勉強が進まない」と悩んでいたということです。実際に、成績は下がっていたということで、両親は「自殺の理由の1つなのではないか」と話しています。
両親によりますと、生徒が組み体操でけがをした際、担任は声をかけることはなく、そのまま続いたということです。生徒はすぐに手当てを受けず、体育祭を終えて帰宅したあとに、両親に痛みを訴えて病院に行ったということです。
これについて中学校は「当時、担任はすぐに声をかけてけがの手当てをさせるべきで、不適切な指導があった」としています。
一宮市の教育委員会は、今後第三者委員会でけがと自殺との関係などを詳しく調べることにしています。