アメリカのペンス
副大統領は、
EU=ヨーロッパ
連合のトゥスク
大統領と
初めて
会談し、
協力関係を
維持する
方針を
強調して、
EUに
批判的な
発言を
行ったトランプ
大統領に対する
懸念の
払拭(ふっしょく)に
努めました。ヨーロッパを
歴訪しているアメリカのペンス
副大統領は
20日、
最終訪問地のベルギーの
首都ブリュッセルを
訪れ、
EU本部でトゥスク
大統領やユンケル
委員長らと
相次いで
会談しました。
トランプ大統領はこれまで「EUからイギリスに続く離脱国が出るだろう」などと発言していて、ヨーロッパではEUを軽視するものだとして反発が広がっています。
このためペンス副大統領は、20日の共同記者会見で「トランプ大統領はEUとの協力や協調を維持するため引き続き深く関与していく方針だ」と強調し、懸念の払拭に努めました。
これに対し、トランプ政権への警戒感を示してきたトゥスク大統領は、「アメリカがこれまでと同様、ヨーロッパの統合を明確に支持するよう期待する」と述べ、EUの政策や方針を尊重するよう、くぎを刺しました。
EU各国は、トランプ大統領がEUを批判する一方で、ロシアとの関係改善に意欲を示してきたことを注視していて、今後どのような対ヨーロッパ政策をとるのか慎重に見極めようとしています。