その一方で、被害を防ぐためのワクチンは、副反応の「無菌性髄膜炎」が相次いで報告されたため、平成5年に定期接種から外されたままで、現在は対象者の3割から4割程度しか接種を受けていません。
これについて、ワクチン問題に詳しい岡部信彦川崎市健康安全研究所所長は「難聴になる子どもが、思ったよりも多いのではないかということがわかり始めてきた。ワクチンで防ぐことができる病気なので、副反応の少ない新しいワクチンを開発し、定期接種にすべきだ」と指摘しています。そのうえで「今のワクチンで報告されている無菌性髄膜炎も、通常、回復する。医師から副反応のリスクと難聴になるリスクについて適切に説明を受け、ワクチン接種することを勧める」と話しています。