安倍総理大臣は、
衆議院予算委員会で、
大阪・
豊中市の
国有地が
学校法人に
鑑定価格より
低く
売却された
問題をめぐり、
自分や
名誉校長を
辞任した
昭恵夫人は
一切関わっていないと
強調したうえで、
昭恵夫人は
学校法人側から
報酬なども
受け取っていないと
説明しました。この
中で、
民進党の
福島国会対策副委員長は、
大阪・
豊中市の
国有地が
学校法人に
鑑定価格より
低く
売却された
問題をめぐり、
昭恵夫人が
学校法人が
開校を
計画している
小学校の
名誉校長を
辞任したことについて、「
学校法人のホームページから
昭恵夫人のあいさつが
削除され、
名誉校長を
辞めたのは、これ
以上つつかれたくないからではないか。
昭恵夫人は
学校法人側から
何らかの
報酬をもらっていたのか」とただしました。
これに対し、安倍総理大臣は「『ホームページを消したりして怪しい』などと言ったが、ホームページを消したのは、私でも私の家内でもない。そういうレッテル貼りはやめるべきだ。そうやって一生懸命、印象操作をしているが、何もない」と反論しました。そのうえで、安倍総理大臣は、昭恵夫人は学校法人側から、辞任した名誉校長としての報酬のほか講演料も受け取っていないと説明しました。
また、安倍総理大臣は、学校法人が運営する幼稚園の教育内容をめぐり、政治的な内容が含まれるなど法的に問題があるのではないかと指摘されたのに対し、「教育の詳細は全く承知していない。所管の大阪府が監督するものであり、文部科学省が事実関係を確認していると承知している」と述べました。
さらに、安倍総理大臣は「この幼稚園の運動会では『安倍首相頑張れ』などと宣誓させているようだが、どう受け止めるのか」と質問され、「そういうことを園児に言ってもらいたいということは全くさらさら考えていない。私は適切ではないと思っている」と述べました。
一方、松野文部科学大臣は、学校法人が運営する幼稚園の教職員を、文部科学省が、大阪府の推薦に基づいて、過去に2回、表彰したことを明らかにしたうえで、「一般論として、表彰を受けた人が後に違反行為などを行った場合、推薦者より受賞を取り消す旨の連絡をもらったうえで名簿から削除する。今回の事案も、推薦者の大阪府の判断を踏まえて対応を検討したい」と述べました。
また、稲田防衛大臣は、学校法人の理事長に対し、去年10月に贈った防衛大臣感謝状について、事実関係を踏まえたうえで取り消すことも含め対応する考えを示しました。
このほか財務省の佐川理財局長は、学校法人「森友学園」と随意契約に至った経緯に関して、土地取得の要望があったのは森友学園だけだったと説明したうえで「適正に随意契約した」と述べました。
民進党の調査チームの座長を務める、今井前幹事長代理は記者会見で、「安倍総理大臣の夫人が名誉校長をやってきたことで、海外のメディアは、『ヘイトスクール』=民族差別的な学校とか、『ウルトラナショナリストスクール』=超国家主義者の学校などと国益を非常に損なうような記事を海外にどんどん発信している。総理大臣夫人が、名誉校長を受けた時点で脇が甘すぎるが、それに対して反省の弁を述べず、強弁して『何も問題ない』と言い続けるのは、総理大臣としての資質を疑う」と述べました。