両陛下がベトナムを訪問するのは今回が初めてで、タラップを降りると、歓迎の花束が贈られました。
両陛下は出迎えたベトナムの高官などと笑顔であいさつを交わすと、儀じょう隊の間を抜けて車に乗り込み、宿泊先のホテルに向かわれました。
両陛下は3月1日にハノイの国家主席府で国賓としての公式行事に臨み、国家主席夫妻が主催する歓迎の晩さん会で、天皇陛下がお言葉を述べられます。
そして5日までの6日間、日本とゆかりのあるベトナムの人たちなどと交流を深めて国際親善につとめられます。
また、ベトナムでの日程を終えた3月5日には、去年、前の国王が亡くなったタイに弔問のため立ち寄り、6日に日本に帰国されることになっています。
ハノイで歓迎ムード高まる
ベトナムの首都ハノイでは、市内中心部に日本とベトナムの国旗が掲げられるなど、歓迎ムードが高まっています。
このうち、歓迎式典や晩さん会が開かれる国家主席府の周辺では、通りに日本とベトナムの国旗が10メートルほどの間隔で設置されるなど、歓迎の準備が行われました。
作業にあたった男性は「長い間、この仕事をしていますが、両陛下の訪問は初めてで、とても誇らしく、幸せに思います」と話していました。
また、宿泊先のホテルの近くに住む女性は「日本は先進国ですが、ベトナムととても親しい関係にあり、今回の訪問で両国の関係はさらによくなると思います」と話していました。