28日から
ベトナムを
公式訪問している
天皇皇后両陛下は、
首都ハノイで
歓迎式典や
クアン国家主席との
会見に
臨まれました。
両陛下は、
現地時間の
1日午前10時すぎ、ベトナムの
国家主席府に
到着し、
国賓としての
公式行事のスタートとなる
歓迎式典に
臨まれました。
国家主席府の前庭で、両国の旗を持った大勢のベトナムの子どもたちが歓迎する中、両陛下は花束を受け取ってクアン国家主席夫妻とにこやかにあいさつを交わされました。
続いて、両国の国歌が演奏され、天皇陛下が国家主席と並んで兵士たちを巡閲されました。このあと、両陛下は、国家主席夫妻と30分近くにわたって会見されました。
宮内庁によりますと、この席で、クアン国家主席が今回の訪問についての歓迎と、これまでの日本からの支援への感謝の気持ちなどを伝えたのに対して、天皇陛下は「両国の交流の長い歴史を振り返りながら、お互い、よりよい国を作るために努力していくことが重要だと思います」などと話されたということです。
また、両陛下は、「ベトナム建国の父」と呼ばれる独立運動の指導者、ホーチミンをまつる廟も訪れ、ホーチミンの遺体が今も安置されている霊びょうの前に菊の花輪を供えて深々と拝礼されました。
両陛下は1日夜、国家主席夫妻が主催する歓迎の晩さん会に出席し、天皇陛下がお言葉を述べられることになっています。