ベトナムを
訪問している
天皇皇后両陛下は、ベトナム
最後の
王朝の
都があった
中部の
都市フエで当時の
王宮などを
視察されました。
国際親善のためベトナムを
訪問している
両陛下は
首都ハノイでの
国賓としての
公式行事を
終え、
3日から
中部の
都市フエに
滞在されています。
フエは19世紀初めから140年余り続いたベトナム最後の王朝、グエン朝の都があった都市で、中国の紫禁城をモデルにした王宮はユネスコの世界文化遺産に登録されています。
両陛下は色鮮やかな民族衣装を着た女性たちの歓迎を受けて王宮の奥へと進み、王朝の歴史や日本の支援によって王宮の修復が行われていることなどについて説明を受けられました。
天皇陛下は修復に携わる日本の専門家に「これからはどんなことをするんですか」などと質問されたということです。
また、かつて劇場として使われた建物では中国の宮廷音楽の影響を受けた「ニャーニャック」と呼ばれるベトナムの雅楽や創作舞踊が披露され、両陛下はじっくりと鑑賞されていました。
両陛下は5日、6日間の日程を終えてベトナムを出発し、去年、プミポン前国王が亡くなったタイに弔問のため立ち寄られます。両陛下とプミポン前国王は長年にわたる親交があり、両陛下は首都バンコクの王宮で前国王のひつぎに花を供えるなどしたあと、ワチラロンコン新国王と会見して弔意を伝えられることになっています。