5日午後、
長野県の
松本市と
岡谷市にまたがる
山に、
9人が
乗った
県の
防災ヘリコプターが
墜落しているのを
警察のヘリコプターが
見つけたということです。
防災ヘリコプターは
訓練中だったということで、
総務省消防庁によりますと、これまでに
3人が
心肺停止の
状態で
見つかったということです。
警察や
県によりますと、
5日午後3時すぎ、
長野県松本市と
岡谷市にまたがる「
鉢伏山」に、
県の
防災ヘリコプターが
墜落しているのを
警察のヘリコプターが
見つけたということです。
県によりますと、防災ヘリコプターには、訓練のため9人が乗っていたということで、塩尻市の「高ボッチ高原」に向かっていたということです。
総務省消防庁によりますと、これまでに3人が心肺停止の状態で見つかったということで、警察が確認を進めています。ヘリコプターには9人が乗っていたということですが、ほかの6人は見つかっていないということです。
長野県の松本空港管理事務所によりますと、墜落したのは「ベル412EP」型の県消防防災航空センターのヘリコプターで、5日午後1時20分に松本空港を離陸し、午後5時までに空港に戻ってくる予定だったということです。
5日は訓練で離陸していて、ヘリコプターの定員は15人だということです。
国土交通省によりますと、墜落したヘリコプターの機体は山の東側の斜面で警察が発見したということです。
「高ボッチ高原」の周辺にある松本市の宿泊施設によりますと、複数の消防車などがサイレンを鳴らしながら高原の頂上に向かって上っていったということです。また、救急車が山のふもとの付近で待機しているということです。警察と消防が詳しい状況の確認を進めています。
当時の気象条件は
気象庁によりますと、ヘリコプターが墜落した松本市周辺は、5日午前中からおおむね晴れていました。午後も風は強まっておらず、墜落した場所の近くにある気象庁のアメダス観測地点の松本空港では、午後3時すぎの風速は6.4メートルでした。
「強風を受けやすい地形」
長野県山岳総合センターの職員は、ヘリコプターが墜落したと見られる山の付近の地形について、「周りに高い山がなく、強い風を受けやすい。特に気温が高い日は上昇気流が起き、風が吹き上がることがある」と話しています。
到着時刻に戻らず捜索
国土交通省によりますと、長野県が飛行前に国土交通省に提出したフライトプランでは、訓練のため、午後1時33分に松本空港を出発し、午後1時53分には高ボッチ高原の臨時ヘリポートに到着する予定だったということです。
しかし、予定されていた到着時刻から30分経ってもヘリコプターから到着の連絡がなかったため、長野県警が捜索を始め、臨時ヘリポートのある山の斜面で機体を発見したということです。