「日本アニメーション映画クラシックス」と名付けられ、今から100年前の1917年(大正6年)から太平洋戦争が始まった1941年(昭和16年)までの合わせて64の作品を公開しています。
このうち大正6年に製作・公開され現存する最も古い作品として知られる幸内純一の「なまくら刀」は、おっちょこちょいの侍をコミカルに描いた4分ほどの作品です。
また、戦前から戦後にかけて活躍したアニメーション作家で海外で高い評価を受けた大藤信郎を特集するページもあり、手書き台本などおよそ140点の製作資料も紹介されています。
東京国立近代美術館フィルムセンターの松山ひとみ研究員は「初期の作品を見てもらい、どのように日本のアニメが発展してきたのかを知ってもらったうえで、次の100年に作品をどう残していけばいいのかを考えてもらうきっかけになればうれしいです」と話しています。