三陸さんりくおき北部ほくぶ Mはち前後ぜんご地震じしん発生はっせい間隔かんかく短縮たんしゅく

Easy Japanese news
Mar 11, 2017 07:03
Furigana
ろくねんまえ巨大きょだい地震じしん影響えいきょうで、岩手いわてけんから青森あおもりけん沖合おきあいの「三陸さんりくおき北部ほくぶ」では、いちぜろぜろねん前後ぜんご間隔かんかく繰り返くりかえきているマグニチュードはち前後ぜんご地震じしん発生はっせい間隔かんかくみじかくなっている可能かのうせいのあることが専門せんもん解析かいせきでわかりました。専門せんもんは、巨大きょだい地震じしん影響えいきょういまつづいていて、引き続ひきつづ注意ちゅうい必要ひつようだとしています。ろくねんまえ巨大きょだい地震じしんのあと、震源しんげんいきやその周辺しゅうへん海底かいていでは、地殻ちかく変動へんどう観測かんそくされていて、巨大きょだい地震じしん影響えいきょうけた地下ちかふかくのマントルのうごきもかかわっているとかんがえられています。

東北とうほく大学だいがくなどの研究けんきゅうグループは、陸地りくち海底かいてい設置せっちされたGPSの観測かんそく装置そうち海底かいてい水圧すいあつけいのデータをもとに、マントルの影響えいきょう取り除とりのぞき、巨大きょだい地震じしん震源しんげんいき周辺しゅうへんプレート境界きょうかいでどれだけうごいたかをくわしく解析かいせきしました。

その結果けっか巨大きょだい地震じしん平成へいせいさんねん12月じゅうにがつまでのおよそはちか月かげつかんに、岩手いわてけん沖合おきあい海底かいていでは、プレート境界きょうかいよんぜろセンチ以上いじょうずれうごいた一方いっぽう、そのすぐ北側きたがわにあたる「三陸さんりくおき北部ほくぶ」の海底かいていでは、プレート境界きょうかいはほとんどずれうごかず、ひずみをためつづけているとられることがわかりました。

三陸さんりくおき北部ほくぶ」では、過去かこいちぜろぜろねん前後ぜんご間隔かんかくマグニチュードはち前後ぜんご地震じしん繰り返くりかえきていて、よんきゅうねんまえ昭和しょうわよんさんねんにはマグニチュードななきゅう地震じしん発生はっせいし、北海道ほっかいどう東北とうほく沿岸えんがんで、たかすうメートルの津波つなみ押し寄おしよぜろにん以上いじょう死亡しぼうしています。

研究けんきゅうグループによりますと、三陸さんりくおき北部ほくぶのプレート境界きょうかいでは、巨大きょだい地震じしん影響えいきょう今回こんかい解析かいせきしたおよそはちか月かげつかんねんぶん相当そうとうするひずみがたまり、地震じしん発生はっせい間隔かんかくよんねん以上いじょうみじかくなった可能かのうせいがあるということです。

周辺しゅうへん領域りょういきでは、その後そのご観測かんそくでも同様どうよう地殻ちかく変動へんどうつづいているとういことで、研究けんきゅうグループでは今後こんご、さらに解析かいせきすすめることにしています。

日野ひの教授きょうじゅ巨大きょだい地震じしん影響えいきょういまつづいていて、とく震源しんげんいき北部ほくぶでは津波つなみともな地震じしんのリスクがたかまっている可能かのうせいがある。日頃ひごろから地震じしん津波つなみへのそなえをすすめてほしい」とはなしています。

三陸さんりくおき北部ほくぶ 過去かこ地震じしん

政府せいふ地震じしん調査ちょうさ研究けんきゅう推進すいしん本部ほんぶによりますと、岩手いわてけんから青森あおもりけん沖合おきあいの「三陸さんりくおき北部ほくぶ」のプレート境界きょうかいでは、過去かこおよそよんぜろぜろ年間ねんかんにマグニチュードはち前後ぜんご地震じしんいちぜろぜろねん前後ぜんご間隔かんかく繰り返くりかえ発生はっせいしています。

このうち、昭和しょうわよんさんねん発生はっせいしたマグニチュードななきゅう地震じしんでは北海道ほっかいどう東北とうほく沿岸えんがんたかすうメートルの津波つなみ押し寄おしよせ、わせてぜろにん以上いじょう死亡しぼうしました。

また、江戸えど時代じだい末期まっきいちはちろくねん発生はっせいしたマグニチュードななられる地震じしんでは、北海道ほっかいどう東北とうほく沿岸えんがん津波つなみによって建物たてものながされるなどの被害ひがいたほか、余震よしんおお発生はっせいしたとされています。

昭和しょうわよんさんねん地震じしんからはぜろねんちかくが経過けいかし、政府せいふ地震じしん調査ちょうさ委員いいんかいは、今後こんごさんぜろねん以内いない三陸さんりくおき北部ほくぶでマグニチュードはち前後ぜんご地震じしん発生はっせいする確率かくりつ最大さいだいぜろ%と評価ひょうかしています。

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